宮内庁にも献上される「芦ノ湖のワカサギ」を釣ろう 2026年の傾向とポイント別の攻略法

日本における一大観光地と言えば、神奈川県の箱根ではないだろうか。首都圏から安近短の場所に位置し、温泉あり、史跡・名所あり、美術館・博物館あり、山の幸・海の幸の飲食店もある。正月には箱根大学駅伝が開催され、知名度は抜群の土地柄だ。この箱根町の中央に位置するのが芦ノ湖である。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

宮内庁にも献上される「芦ノ湖のワカサギ」を釣ろう 2026年の傾向とポイント別の攻略法

宮内庁に献上される一級品

日本におけるブラックバス釣り発祥の地であり、関東でトラウトゲームといえば、日光の中禅寺湖と双璧を成す。ニジマス、ブラウントラウト、サクラマス、イワナ、ヒメマスと生息するマス類は多く、ウグイやナマズ、ウナギなども生息。その弱肉強食のピラミッドの底辺に位置するのがワカサギだ。だが「公魚」と書かれるように、芦ノ湖では、刺し網漁が始まる10月1日の初漁のワカサギは、箱根神社に奉納され、宮内庁に献上される。

宮内庁にも献上される「芦ノ湖のワカサギ」を釣ろう 2026年の傾向とポイント別の攻略法湖尻湾の様子(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

ワカサギ釣りは、例年なら7月上旬から始まる。芦ノ湖のワカサギの産卵期は2~5月で、1カ月ほどの期間を経て釣れるようになる。6月下旬から7月上旬に釣れるワカサギは二歳魚、三歳魚が多く平均8~12cmと大きく、8月に入ると当歳魚が交じるようになる。

釣れる場所は例年決まっている。湖北の湖尻湾から始まり、湖央の箱根園、お盆を過ぎると箱根町湾、犬の墓、白浜、9月下旬から10月上旬には元箱根湾でも釣れるようになる。そのほか、立石湾、コベリの浜沖などでも釣れる。いずれも砂地底の釣り場だ。

2026年の傾向

例年6月下旬から釣れ始めるので、同湖は夏ワカサギが魅力の1つだが、2026年は釣れ始めたのは7月下旬からで、型も4~6cmと2gにも満たない個体が多かった。二歳魚、三歳魚の良型、大型は1割以下の釣況だ。それでも、竿頭で700~800尾と数は出ている。

9月に入りワカサギも育ってきて、9月上旬に釣行した時は1尾当たり2gを超えてきた。それでも、例年の平均6gにはほど遠いのが今年の釣況だ。

また、朝の釣果に対して、時間の経過とともに徐々に釣れなくなり、午後の釣果が著しくないのも今年の傾向。8月下旬に釣行した際には午前400尾に対して、午後は80尾だった。

バスやマスなどのフッシュイーターが多い芦ノ湖では、それらの活性も釣れるかどうかの大きな要因となる。ワカサギ釣りをしながらムーチングをする人がいるが、マス類が寄るとワカサギの群れを散らすことになる。特に9月下旬から10月上旬のインレット付近では、ヒメマスが掛かりやすい。トラブルの元となるのでやめたほうがいい。

タックルと仕掛け

芦ノ湖のワカサギ釣りの盛期は9月から12月。7月から9月までは空バリで釣れるが、それ以降はサシや赤虫などのエサを使用する。

ハリは釣れてくるワカサギに合わせて袖1.5~3号の7本バリ仕掛けから10本バリ仕掛けが取り回しがしやすい。枝イトは釣れている時は1.5cm、食い渋る時は2.5cmを使用。枝イトの間隔は群れの大きさにより、10cm、12cm、15cmを使い分けている。

宮内庁にも献上される「芦ノ湖のワカサギ」を釣ろう 2026年の傾向とポイント別の攻略法箱根町の様子(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

芦ノ湖のボート店では引き船してくれることが多いが、自分で釣り場を探すなら魚探を見ながら群れを探すことになる。初期の7~8月は水深10~15m、9~10月は同15~20m、11月以降は20~25mと季節が進むにつれて群れが深場へと移動する。また、『ディープワカサギ』と呼ばれる水深25m前後の深場を中心に大型専門で狙う人もいる。例年なら、10~13cmと型がいいのが特徴だ。

このように、芦ノ湖ではワカサギのタナが深い。このため、ほかの仕掛けと絡まないようにオモリは3~5号を使用する。そのため、タックルもそれに見合ったものを用意しよう。マス類が食ってくることが多いので、電動リールよりは1.5m程度のリール竿がお勧め。

観光も充実

芦ノ湖では、アフターフィッシングも充実。温泉、史跡・名勝、食事等々。ワカサギ釣りのあとは温泉に入り、食事をして帰路に就くのもいい。芦ノ湖周辺には多くの露天風呂、岩風呂がある。日帰り入浴できるところも多いので寄り道してはどうだろうか。

入浴後は食事。箱根といえば、大涌谷の黒たまごだが、しっかりと食事がしたいなら、自然薯、餃子センター、湯葉丼がお勧めだ。自然薯は俗にいうとろろご飯で、仙石原、強羅、湯本に10軒ほどの店がある。店によって味付けが異なるが、風味の強い天然の自然薯は美味い。

『餃子センター』は強羅にある。定番の焼き餃子から変わり種の手羽先餃子まで20種以上の餃子が迎えてくれる。

湯葉丼は、湯本にある豆腐料理の専門店『湯葉丼 直吉』。湯葉丼、湯葉刺し、姫とうふ、豆乳がセットの湯葉丼ご膳がお勧めで、疲れた体にあっさりした味がいい。

<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2026年10月16日号に掲載された記事を再編集したものになります。



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