良型狙うなら今がチャンス 大原で始める秋のフグ釣り

良型狙うなら今がチャンス 大原で始める秋のフグ釣り

秋の味覚のトップバッターは9月2日に解禁した大原のフグ。

大原港春日丸での取材日は太東沖の水深25m前後を狙い、26〜41cmのショウサイフグがトップ15尾。

数はやや控えめながら30cmを超える良型主体で10尾以上釣る人もたくさんいて十分なお土産になった。

「今のところ底が平たんな砂地で根掛かりしにくい場所をメインに狙っています。今後は水温が下がりフグの群れが浅場に集まると、大中小交じりで数釣りが楽しめるでしょう」と中井船長。

アタリが増えるこれからはフグ釣りを始める絶好期。

刺身や湯引き、空揚げ、鍋などどんな料理でもおいしいフグは今がまさに釣りどきだ。

釣行の写真

フグ釣りは女性ファンも多い

秋を迎えてショウサイフグの模様が各地で上向いている。

関東では東京湾や茨城〜外房が2大エリアとなるが、この中でも注目したいのが9月2日に解禁した外房大原。

取材した大原港春日丸の中井成明船長に初日の模様をうかがうと、「初日なので色いろな場所を探りました。朝の大原沖はダメで、太東沖へ移動して最後2時間くらいで型が出始めました。トップ14尾でしたが、サイズは26〜42cmと良型主体です。2kg級のトラフグも交じりました」

昨シーズンの開幕当初は小型が多く数がのびたが、今シーズンは数が少ないものの良型が目立つ。

平均サイズは30cm前後で40cmオーバーも釣れている。

このサイズになるとリールを巻く手を止められてしまうほど引きは強烈で釣趣も抜群だ。

釣行の写真

アベレージは32cmほど

2段カットウ仕掛けが主流 竿は短め、先調子の専用で

当地のカットウ仕掛けでまず注意したいのはオモリで、このエリアは25〜30号を使用する。

水深はおおよそ20〜30mだが、1〜2knまで速まる潮流、外洋特有のウネリなどの中で仕掛けを安定させるためだ。

掛けバリ(カットウバリ)はLサイズで長短2本の2段バリ仕掛けが主流。

船長によると「根掛かりが多い場所で釣るときは1本バリがいい」とのことだが、目下の釣り場は太東沖の水深25m前後。

底が平たんな砂地で根掛かりしにくい場所を狙っているので2段バリ仕掛けでOK。

竿は全長1.5m前後、9:1〜8:2調子でオモリ負荷表示25〜30号の外房用のフグ専用ほか、硬めのカワハギ竿でも代用できる。

フグのアタリは小さいので感度のいい穂先としっかりと合わせが効く張りのある胴を持つ竿がマッチする。

一日中竿を手持ちで釣るので、短めの竿が軽くて操作しやすい。

リールは小型両軸で、手返しアップのため巻き上げの早いハイギヤモデルがおすすめ。

良型がたくさん釣れると巻くのも大変なので、超小型の電動リールを使う人もいる。

道糸は根掛かりやオマツリによる高切れのリスクが減るPE2号を船長はすすめている。

感度を高めたいならPE1.5 号でもいいがその場合はリーダーとしてフロロカーボン5〜6号を1mほど結んでおく。

エサはアルゼンチンアカエビとホヤが主流で、取材した春日丸では受付時に購入できる。

「持参するならアルゼンチンアカエビにこだわらず、冷凍エビならなんでもいいですよ」と船長。

付け方の手順は下の写真を参照してほしい。

当日はほかにイカの切り身を持参している方もいた。

「イカはエビやホヤと抱き合わせにするとエサ持ちがよくなりますのでおすすめです」と船長。

ホヤの付け方の写真

エビエサの付け方の写真

イカの切り身でエサ持ちをよくする

フグにエサをかすめ取られるとエサの消費量も多くなる。

そんなときは「イカの切り身を持参してもらって、エビもしくはホヤと抱き合わせにするとエサ持ちがよくなります」と船長。

ぜひ試していただきたい。

エサの写真

待つ↓シャクる ↓落とし込む この繰り返しが基本

外房ではスパンカーを立てたエンジン流しが基本で、道糸が真っすぐになるよう調整しながら流してポイントを探るが、取材日のように風がないときは横流しになることもある。

釣り方は、まずは仕掛けが絡まないよう振り子のように投入。

底に着いた時点で糸のたるみを取り、糸を張らず緩めず(ゼロテンション)を保ち、仕掛けを動かさないでアタリを待つ。

アタリがあってもなくても、2〜6秒おきに30cmほどシャクリを入れて、仕掛けの重さを竿先で感じながらゆっくり下ろし(落とし込み)、再着底。

基本はこの繰り返しとなる。 

アタリを待つときは竿をできるだけ水平にし、ウネリがあれば竿先を上下させてゼロテンションを保つ。

シャクリは誘いと合わせを兼ねていて、底からエサが浮き上がり、ゆっくり沈んでいく動きがフグへのアピールになる。

シャクリといっても軽く仕掛けを持ち上げる程度でOK。

強くシャクると、エビエサが外れたりフグを散らすので注意。

シャクリの間隔は状況に合わせて食いが活発なときは短め、エサが取られないときは長めにする。

フグがエサに近寄ったタイミングでシャクると掛かることもあるのでシャクリの間隔は色いろ試そう。

アタリは竿先がモタレたり浮き上がったり小さいことが多いが、目下は良型主体なので手感度での察知も多い。

合わせは軽く竿を立てるだけで十分。

引っ掛けようとしたり、大きな合わせをするとフグを散らすだけだから、エサバリから掛けバリの距離、つまり20〜30cm幅で小さく鋭くシャクるよう心がけたい。

掛け損じてもエサが残っていれば再度アタックしてくるので、アタリを聞きながらゆっくり底まで落とし込めばチャンスは続く。

落とし込みの最中にアタったら、即合わせしても空振りすることが多いので、そのままいったん仕掛けを着底させてからキュッと合わせること。

エサを追わせて海底まで引き連れていけばハリ掛かりしやすくなる。

合わせがうまく決まると、竿に重みが加わるので、そのまま竿先を下げずテンションを緩めないように巻き上げる。

ときに食い上げで竿先が軽くなることもあるが、手を止めずにリールを巻き続けること。

バレていなければ再びズッシリとした重量感が伝わるはずだ。

海面にフグが見えたら、周囲に注意してから抜き上げる。

大型の場合は、無理せずタモ入れを頼む。

取り込んだあと、フグが暴れた弾みでハリが刺さることがあるから魚バサミなどでフグを挟み、おとなしくなってからペンチなどでハリを外すと安全。

ハリが2本刺さっている場合は、ハリスが短いほうのハリから先に外すとトラブルが少ない。

釣り方のイメージ図

良型主体で土産十分 40cm級の大型も

外房大原のフグ釣りが開幕して1週間後の9月9日、大原港の春日丸を訪れた。

3時40分に10名が集まり、準備が整ったところで4時10分に出船する。

1時間ほどで太東沖のポイントに到着。

周りにも大原出船のフグ船が集まっている。

当日は無風、ベタナギのため横流しで探っていく。

「水深25m。根掛かりしない場所です。支度ができたらやってみましょう」と船長のアナウンスで開始。

「オモリを底に着けたままずっとアタリを待つよりもこまめに誘いを入れたほうがいいですよ」と続けてアドバイス。

朝のうちはフグの活性も高く、右ミヨシでは5秒に一回のペースでシャクリを入れてフグを掛けている。

「イカの切り身を持参しました。これならエサ持ちがいいので積極的に誘ってもエサが外れなくていいです」と言いながらフグを連発。

その隣でもゼロテンションでアタリを待ち、アタリを取って次つぎにフグを掛けていく。

ひときわ強い引きで上がってきたのはうれしい40cmオーバーの大型。

左ミヨシではエサバリを2本のチラシバリにした2段カットウ仕掛けを自製し、カットウだけでなくエサバリにも食わせて数をのばしていく。

皆さんがモーニングサービスで順調にフグをキャッチする中、左トモで歓声が上がった。

駆け寄るとトラフグが掛かっている。

さらに左胴の間でもトラフグ。

「小型が多いですが開幕から毎日釣れていますよ。この2尾目で初日から数えて16尾目です」と船長。

日が昇るとフグの食いが落ち着いたが、9時半くらいからまた回遊してきたのか朝イチのような活気が戻ってきてあちこちでフグが連発する。

10時には半分以上の方がツ抜けを達成。

いずれも30cmオーバーの良型ばかり。

このサイズなら10尾も釣れれば土産は十分だろう。

11時少し前に沖揚がり。

釣果は26〜41cmのショウサイフグが5〜15尾。

トラフグが2尾交じった。

「今後は水温が下がると浅場に群れが集まるようになります。そうなると今度は大中小交じりで数釣りになるでしょう」と船長。

シーズンは始まったばかり。

今後は型、数ともに楽しみだ。

釣行の写真

このサイズでツ抜けすれば土産はバッチリ

釣行の写真

エビ、ホヤ、アオヤギなど色いろなエサを持参して試していた

釣行の写真

開幕から連日トラフグが釣れている。この日は船中2尾

船宿information

外房大原港 春日丸

0470・62・0606

▼備考=予約乗合、3時40分集合、集まり次第出船。ヒラメへも出船

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隔週刊つり情報(2025年10月15号)※無断複製・転載禁止



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