取材日当日、東京の最高気温は38度超え。ところが山梨県富士河口湖町にある標高約900mの精進湖は30度に届くかどうかだった。暑い夏に釣りをするなら涼しく釣りたいし、どうせなら数も型も狙ってみたい。そんな欲深い釣り人に最適なのが同湖赤池地区をエリアとするニューあかいけだ。情報通のマスターがポイント選定や釣り方など、きめこまかくアドバイスしてくれるので舟釣りビギナーでも安心して狙えるのがうれしい。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース・編集部)


精進湖の概況
8月1日現在、水位は満水から約1.5m減。目安として満水で竿24尺いっぱいのコタツロープが19尺竿で底に届く。
精進湖・赤池(作図:週刊へらニュース・編集部)7月15日(水)、某有名釣り会の例会優勝は赤池地区の新ハヤマロープだった。釣果は28枚26kg。この数字からも推察されるとおり、近年の精進湖は魚が大型化している。かつて小ベラの赤池と誰もが束釣りを楽しんだ時代は影も形もない。当然だが釣りのほうも難しくなり、ひとたび人災が発生すると両ダンゴで釣りきるのは至難の業。前述の優勝者も釣り方はトロ掛けセットだったと聞く。
ニューあかいけ(提供:週刊へらニュース・編集部)だがこれらは釣果を追い求めた場合の話。一日ポツポツでもアタリを楽しめればいいのであれば、精進湖はまさに快適な釣り場だ。
記者もここにくると貧果だが両ダンゴを楽しんでいるが、それなりに充実した時間が味わえる。また現在はご当地名物の野菜や果物の直販が盛んだ。盛期のトウモロコシはみずみずしくて、桃やブドウも驚くほど甘い。帰路のお土産にすれば家で待つ家族にも喜ばれることだろう。
ポイント
減水が顕著なため、水深が浅めの浮島ロープや大岩ロープは不人気。やるなら黒岩ロープの黒ブイよりも先がいい。なお同ブイ周辺の本湖向きだと現在の水位なら竿13尺前後で底に届く。
奥が新ハヤマロープ(提供:週刊へらニュース・編集部)水深が浅いと何かとリスキーなので、底釣りを所望しないならコタツまたは新ハヤマロープがお勧めだ。前者は本湖向きで後者は岸向きが一般的だが本湖向きで狙う人も少なくない。
以下は舟の着舟方法。
(1)舳先に座り舟の軸線と同方向でロープを両手で掴んで持ち上げる。
(2)持ち上げたロープをクラッチ付近まで滑らせて移動させる。この時、ロープに足を取られ転倒しやすいので要注意。
(3)舟べりに付帯している細いロープでポイントロープを縛り固定する。
なおポイントロープを舟底の下に回して固定しても構わない。やりやすい方法でやってみよう。
釣り方とエサ
魚の大型化により口数が減ったしまったので、釣りの難易度は束釣りができた時代とは比べものにならないほど高い。勝負の釣りならほぼほぼ両ダンゴは候補外で、固形物セットまたはトロ掛けでないと上位は望めないだろう。ただこれらは宙釣りで、底なら両ダンゴのほうがむしろいい。
コタツロープから望む富士山(提供:週刊へらニュース・編集部)宙釣り
竿10~13尺のチョウチン釣りが一般的だが、透明度や風波次第では浅ダナ狙いもあり。良型が多く引きも強いので、とくに短竿だとハリスを切られやすい。竿の硬さにもよるが最低でも0.5号以上で、短ハリスが一般的なトロ掛けでは0・8号前後でもいいくらいだ。
底釣り
減水したことで、通常時よりも短い竿で底に届くのは底釣りファンにとっては見逃せない。どこのポイントが何尺で底に届くかなどは出舟前に確認するといいだろう。
問題は他魚種。この時期はコイの動きも活発で、へたをするとコイの入れ掛かりになることも珍しくない。ヘラとは明らかに異質な引きなので、コイがきたら即座に竿を水面で滑らしてウキより下側の道糸をつかんでハリスを切ってしまおう。
また今の時期は藻の最盛期でもある。場所によっては藻でナジまない所もあるので、その場合は藻穴や藻際、藻面の釣りにシフトする。ある程度の水深がありかつ藻のある所には魚が確実にいるから、むしろ歓迎と捉えて釣り方やエサを追い込んでみたい。
<週刊へらニュース・編集部/TSURINEWS編>
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