5月16〜17日、長崎県・上対馬で根魚釣行を楽しんできた。今回の相棒は、対馬で長年親交のある友人2人。友人宅前の漁港から小型ボートを出し、期待を胸に海へ向かった。狙いはキジハタ、アカハタ、カサゴ(アラカブ)などの根魚。豊かな対馬の海に抱かれた、濃密な2日間の記録である。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・齊藤真)

初日は早々に47cmキジハタ登場!
初日(5月16日)は大潮。満潮8時20分、干潮14時30分。前日の時化の影響もあり、ゆっくりと8時40分に出船した。
八島くん宅前から出船(提供:TSURINEWSライター・齊藤真)港を出て10分ほどでポイント到着。すると開始早々、地元の友人に良型カサゴがヒット。さらに千葉から来た友人が、いきなり47cmのキジハタを仕留めた。
「こんな大物、人生初だ!」船上には歓声が上がる。
三好くんは人生初のキジハタとご対面(提供:TSURINEWSライター・齊藤真)アカハタやアラカブが連発!
その後も友人たちには次々とアタリ。どうやらインチク仕掛けが好調らしい。一方の私はタイラバ一本。少々焦りながらも、「ならば底を丁寧に攻めるしかない」とボトム狙いに集中した。
八島くんはインチクを推奨する(提供:TSURINEWSライター・齊藤真)ポイントは根の荒い岩礁帯。油断するとすぐ根掛かりする緊張感のある釣りだが、そのぶん魚影は濃い。キジハタ、アカハタ、カサゴが順調に顔を見せ始め、こちらも次第に忙しくなってきた。
ただ、海上には前日のウネリが残り、船は終始上下。しかも私は少々船酔い気味……いや、正確に言えば前夜の日本酒が残った“軽い二日酔い”でもあった。
前日からウネリが残る海上(提供:TSURINEWSライター・齊藤真)午後にはそれぞれ予定もあるため、10時前には帰港。実釣わずか1時間ほどだったが、船中では47cmキジハタを筆頭にキジハタ・アカハタ計9匹、さらにアラカブ約20匹という上々どころか出来過ぎのスタートとなった。
ほんの1時間の釣果(提供:TSURINEWSライター・齊藤真)夜は47cmキジハタが主役の宴
午後には体調もすっかり回復。
夜は千葉の友人が釣り上げた47cmキジハタを持ち込み、地元の食事処「島めし家 北斗」で舟盛りに調理してもらった。
これが絶品だった。
脂の乗った身は甘みがあり、歯ごたえも見事。気づけば周囲のお客さんまで巻き込んだ小さな宴会状態となり、島ならではの温かさも味わえた夜だった。
47cmキジハタの舟盛り(提供:TSURINEWSライター・齊藤真)2日目もアタリ続きの忙しい展開
翌17日も大潮。満潮9時、干潮15時10分。この日も勢いは止まらない。
9時30分に出船し、前日と同じポイントへ。ドテラ流しで広く探る。友人たちは相変わらずインチク、私はタイラバとインチクの“二刀流”で挑んだ。
タイラバで良型アラカブ(提供:TSURINEWSライター・齊藤真)船中の結果は38cmのキジハタを筆頭に、アカハタを含め8匹、さらにアラカブ23匹。
ポイントに入ればアタリがある・・・そんな忙しい釣りが続く。「これが対馬の海か・・・」魚影の濃さに、あらためて驚かされる時間だった。
数釣りで八島くんは本領発揮(提供:TSURINEWSライター・齊藤真)11時半には昼食のため帰港。今回も自家消費分以外の魚は、友人が漁協へ卸してくれた。
午前の釣果(提供:TSURINEWSライター・齊藤真)午後は“拾い釣り”
午後1時過ぎ、再び出船。途中の磯で友人の奥さんを降ろし、再びポイントへ向かう。
八島さんの家族とともに出船(提供:TSURINEWSライター・齊藤真)しかし午後は少し様子が違った。下げ潮の影響か、それとも最近“釣果に見放され気味”という友人の長女が乗船していたせいか・・・船上では冗談も飛び交う。
前日ほどの勢いはない。相変わらず根の荒いポイントで仕掛けの消耗も激しい。それでも35cmキジハタとアラカブ6匹を追加し、拾い釣りながら着実に数を伸ばした。
潮止まりを迎えたところで沖上がり。磯で友人の奥さんを迎え、16時に帰港した。
午後の釣果(提供:TSURINEWSライター・齊藤真)豊かな海と仲間に感謝した2日間
2日間を振り返れば、大型キジハタは千葉の友人に集中。数釣りでは地元の友人が強さを発揮。私は“それなり”の釣果ながら、この日程を組んだ自分を少しだけ褒めたい気分でもある。
高級魚は三好くんに集中した(提供:TSURINEWSライター・齊藤真)何より印象的だったのは、対馬の海の豊かさだ。
ポイントに入れば魚が応えてくれる。そんな海が今も残っていることに驚き、感謝した。
3箱を漁協に卸した(提供:TSURINEWSライター・齊藤真)上対馬の海と「海業(うみぎょう)」への期待
今回お世話になった友人は、上対馬漁協の組合長を務めている。
現在、上対馬漁協では地域資源を活用した「海業(うみぎょう)」に取り組み、漁村地域の活性化を進めているという。
とくに比田勝港を拠点に、釣り文化の振興にも力を入れており、「釣り人に選ばれる地域づくり」を目指して、釣り場整備や受け入れサービスの充実を進めているそうだ。
対馬は根魚だけでなく、ヒラマサ、マグロなど大物も狙える夢のフィールド。地元漁協関係者が受け入れに関わってくれる安心感は、遠征釣行者にとって大きな魅力になるだろう。
豊かな海、温かな人々、そして未来を見据えた取り組み。
今回の釣行を通じ、私はあらためて上対馬の魅力を実感した。
上対馬漁協の「海業」は5月20日に「おっどん市場」でキックオフイベントが実施され、本格的な稼働をスタートした。国境の島・対馬に憧れる釣り人や、遠路訪れる観光客に、この取り組みの魅力が伝わり広がることを願っている。
八島康平氏(右)と生活クラブ風の村理事長三好規氏(左)(提供:TSURINEWSライター・齊藤真)<齊藤真/TSURINEWSライター>
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