干潟に漂う潮の香りに、はっきりとした春の訪れを感じる3月22日。狙いをハマグリに定め、愛知県西尾市の前島へ潮干上がりに出かけた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)


前島で潮干狩り
前島は広大な干潟が特徴の潮干狩り場で、本土から島まではおよそ600m。潮が引くとその距離はさらに広がり、圧倒的なスケールのフィールドが現れる。前回は浅場で数を伸ばしたため、今回はあえて沖側を意識し、サイズ重視の展開で臨んだ。
前島の潮干狩り場(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)ハマグリから顔見せ
この日は中潮。到着は干潮の約2時間前で、南東の砂浜へ向かったものの、まだ干潟は十分に露出していない。そこで目を付けたのは、漂着物が多く残る未開拓と思われるエリア。
表層を掘り返してみると、殻長4cm前後のハマグリが連続して姿を見せた。深さはおよそ15cmと浅く、比較的容易に採れるレンジだ。
ハマグリが連続(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)10cm特大ハマグリを発見!
しかし今回の目的はあくまで大型。さらに掘り進めると、やがて黒い粘土層に到達した。砂と粘土が切り替わる境界は、良型の実績が高い層だ。横方向に範囲を広げながら探っていくと、クマデの先にこれまでとは違う硬さと重みが伝わる。慎重に掘り起こしたその瞬間、思わず息をのんだ。
特大ハマグリ(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)現れたのは殻長10cmの特大ハマグリ。殻に刻まれた深い傷は、長い年月を生き抜いてきた証のようにも見える。まさに”海の時間”をそのまま手にしたかのような一枚だった。浅場でも層を意識して掘り下げることで、大型に出会える可能性があることを実感する。
沖で良型ハマグリが連発
その後、潮がさらに引いたタイミングで沖へ移動。水深はまだ15cmほど残っており、水中に手を差し入れて感覚だけで探る展開となる。濁りで視界は効かず、頼れるのは指先のわずかな違和感だけだ。
クマデで砂を崩し、手で払いながら探っていくと、動かない塊に触れた。軽く引いても抜けないため、周囲を丁寧に崩していく。やがて丸みのある殻が現れた瞬間、干潟の奥に眠っていた存在が目を覚ましたような感覚が走る。
掘り出したのは殻長9cmの大型ハマグリ。持ち上げた際の重量感は明らかに別格で、その存在感に思わず見入ってしまう。その後も6cm前後の良型が続き、狙うべき深さや場所の傾向をつかむことができた。
規定量に到達
最終的には規定の袋を満たす釣果に到達し、干潮を迎える前に十分な成果を得て終了。浅場では小型が主体となる一方、掘る深さを変えることで大型が混じり、沖側では数こそ落ちるものの平均サイズが上がる傾向がはっきりと表れていた。
前島は資源量に恵まれたフィールドだが、無尽蔵ではない。小さな個体を逃がし、良型を選んで持ち帰ることが、この場所を長く楽しむための大切な考え方だ。
規定量まで採取できた(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)干潟の奥に潜む一枚を狙い当てる面白さを味わい、前島の懐の深さを改めて感じた一日となった。
<HAZEKING/TSURINEWSライター>
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