
手軽に数釣りが楽しめる 週末に夜カサゴはいかが?
夏を思わせるような陽気の日も増えてきたが、そんな季節に合わせて夜カサゴが開幕。
かつては「夜メバル」の名で出船していたが、目下の東京湾奥ではメバルが減少しカサゴが主役となっている。
東京湾奥横浜の渡辺釣船店では、4月5日から(毎週土曜のみ)出船を開始。
初日からトップ70尾超えとカサゴの魚影はすこぶる濃く、沖釣りビギナーでも楽しめるのが大きな魅力。
釣り場は南本牧沖周辺で、昼間とは違った幻想的な景色も堪能できる。
夜は冷えるので1枚多めに着用を、また昼よりも船酔いしやすいので船が弱い方は酔い止め薬を服用して楽しんでいただきたい。
ルアーもOK
ソフトルアーとジグヘッド、マイクロジグなどのルアーでも楽しめる。
ソフトルアーはケイムラが鉄板だそう。
深場はジグ、浅場はソフトルアーで使い分ける。

▲ケイムラオンリーでいいそう
すでに夏日も多くなってきたが、それに合わせるかのように東京湾奥では夜釣りが開幕。
その一つが東京湾奥横浜・渡辺釣船店から出船する夜カサゴ乗合だ。
かつてはこの時期になるとメバルを主とした「夜メバル」として出船していたが、近年はメバルの減少に伴ってカサゴが主役に躍り出た。
夕方17時ごろに出船し、まだ明るいうちに釣りスタート。
19時ごろに辺りは暗くなり20時半過ぎごろまでの釣りとなる。
短時間ながら、今期はカサゴの魚影が濃くトップ70尾以上の釣果も出ており手軽に数釣りが可能だ。
渡辺釣船店では半日のライトアジ船にも出船中で、午後船から夜カサゴ船への乗り継ぎも可能。
その場合は1000円の割引も適用される。
取材日も午後アジ&夜カサゴのリレー釣りを楽しむ人の姿もあった。
カサゴのほか最近多くなったのがキジハタだそうで、時折40cmクラスの良型も上がるそう。
また、周辺はライトアジのポイントでもあり、胴つき仕掛けにいい人で10尾前後交じることもあるという。
カサゴ釣りは単純な話、底で待つだけとだれでも簡単に数釣りを楽しむことができる。
その前にさらに快適に夜釣りを楽しむための注意点をお伝えしよう。
①夜は寒い!
昼間にTシャツ1枚で平気だったとしても、日が暮れた海上は冷えることが多い。
風を通さない防水ウエアのほか、中に1枚余分に着用するのがおすすめだ。
とくに出船前は暑くても1枚持参するのを忘れずに!
暑ければ脱げばいいだけのこと。
②夜は酔いやすい
夜釣りは暗くなって周りが見えづらくなる。
こうなると通常よりも船酔いしやすくなる。
平衡感覚を保つための目標物がなく、目が回るな、なんて思っているうちに船酔いしてしまうこともある。
普段から服用している人はもちろん、ちょっとでも不安を感じたことのある人は、いくら風がなくナギ日和でも酔い止め薬の服用をおすすめしたい。

オモリの予備は多めに
竿は全長1.8m前後、7:3調子のライトゲームロッドが扱いやすい。
7:3調子なのは、まめに海底を取り直す必要があるため。
あまり軟らかすぎると操作性が悪くなる。
リールは小型両軸で、道糸はPE1.5~2号程度。
道糸はあまり細いと根掛かり時に高切れするので1.5号はあったほうが安心。
ライトアジタックルがそのまま流用できる。
このほか、スピニングのシロギスタックルも広く探れておもしろい。
ただし、こちらはより根掛かりしやすくなるので注意が必要。
仕掛けは幹糸4号、ハリス2号、全長1mの胴つき2本バリ。
かつてメバルが多いときは高めのタナも狙える仕掛けだったが、最近はベタ底狙いの短い仕掛けになっている。
自作するなら枝スを多めに持参し、ビーズを介して交換式にするといいだろう。
オモリは15号で、根掛かりに備えて5個は用意しておくと安心。
また、ルアーでも楽しむことも可能。アジングやバチコン用のソフトルアーに5g程度のジグヘッドと組み合わせたもの、さらに10g前後のマイクロジグなどで狙うこともできる。
ただし、水深が20mを超える場合はより重めのジグヘッドやジグの用意があると安心。
このほか、便利グッズとしてヘッドランプ、魚バサミ、硬い口からハリを外すためのペンチなどがあるといい。

▲マイクロジグで食った良型メバル
根掛かりの対処法
カサゴは根周り、障害物周りの海底に潜んでいる。
目下は主に南本牧沖から根岸湾周辺を狙っているが、海底はいずれもこういった形状だ。
カサゴは根魚というくらいだから根掛かりは付きもの。
だけど、少しでも減らして快適に釣りたい。
以下のことを意識して少しでも根掛かりを減らそう。
①着底後すぐに一度底を切る
仕掛けを投入するとき、ほったらかしにしておくとオモリが海底の根にスポッとハマってしまうことがある。
これを防ぐためには着底を逃さないこと。
竿先を見ておき、道糸がフワッとしたら着底の合図。
そこで一度スプールを親指で押さえて、そのまま竿を上げてオモリを持ち上げる。
ハンドルを回してクラッチを入れ、ゆっくりと竿を下げていき海底に優しくオモリを置くようなイメージで着底させてやる。
こうすることで、余計な糸フケを出さずに根掛かりをいくらか防ぐことができる。
②底に着けっぱなしにしない
いくら底狙いの魚といえど、ずっとオモリを着けっぱなしにしていては、根掛かりは必至。
着底状態を確認したらゆっくり20~30cmほど上げて、またゆっくり落として着底させる。
この繰り返しで誘いと根掛かり防止を同時に行うことができる。
③根掛かりしたらすぐに引っ張らない
根掛かりしたとき、いきなり強い力で引っ張ると軽く引っかかっていただけのオモリがガッツリとハマってしまうこともある。
「アッ! 根掛かりだ」と思ったら、まずはクラッチを切って道糸を緩め、クラッチを入れて竿を持ち上げるとフッと外れることが多い。
ここで外れなければもう一度緩め、次は強めの力で引っ張ってみる。
これを繰り返していると外れることも多い。
どうしても外れないときは、道糸を持って真上に引っ張るようにする。
オモリが取れる場合、ハリスが切れる場合など様ざまだが、回収したら仕掛けをチェックして修復するか交換しよう。

釣り方は簡単たまに上下させる
エサはアオイソメを使用。
エサ付けは1匹掛けで、頭付近の硬い場所にチョン掛けでOK。
エサの長さは「よほど長いものでなければそのままでいい」と杉村裕二船長。
船長から投入の合図があったら、船下に仕掛けを落とす。
目の前に障害物があったりスピニングタックルの場合は軽く投げてもいいが、それだけ根掛かりのリスクは高くなる。
着底したら前述したように根掛かりに注意しながら海底にオモリが着いたり離れたりを繰り返す。
底に着かなくなったら糸を出して着底させてやる。
たまに竿を持ち上げてゆっくり落としていくことで誘いとアピールになる。
アタリはガツガツとハッキリと出る。
ただし、最初のアタリはまだハリ掛かりしていないことが多く、ここで合わせるとスッポ抜けてしまう。
手元まで伝わるアタリを感じたら軽く竿を持ち上げてやる。
合わせが必要なのではなく、あくまで向こう合わせだが、そのままにしておくと根に潜ってしまうことがあるため竿を持ち上げて根から離してやるというわけ。
食いがいいときはそのまま待てば追い食いもあるが、長く待つとそれだけ根掛かりのリスクも高まるので、状況を見て巻き上げよう。
掛かりが悪かったりバラシが多くなったらハリ先が鈍っている証拠。
枝スを交換するか仕掛けを交換しよう。
「メバルがほしい人は少し高めのタナを狙ってもいいかも」と船長は言うが、メバル自体は少ないので、あくまでカサゴはもう満足という人向けか。

前週の半分も安定釣果続く
取材に訪れたのは4月12日。
渡辺釣船店では毎週土曜限定出船なので、開始した前週に続く2回目の出船となった。
この日は10人の釣り人が集まり、左舷の片舷での釣りとなった。
船長は迷わず南本牧沖を目指す。
かつて、ベイブリッジ下の橋脚周りでジャンボメバルの入れ食いを経験したことがあるが最近はめっきり数が減り、カサゴが安定している南本牧周辺を狙うという。
4月ながら日中は高気温だったが、やはり夕方は冷える。
ちょっと厚着かとも思ったが、余計に着てきて正解だった。
ポイント到着時はまだ明るい。
南本牧の岸壁周りの水深20メートル前後でスタートとなった。
開始から15~20cmクラスがコンスタントに釣れ上がる。
たまに根掛かりはあるものの、あまりひどくはなく苦にならないレベルだった。
前週乗船して75尾釣ったという常連さんは2週連続で乗船。
「今日は先週に比べたら全然だね」と言いながらも良型カサゴ、メバルを上げた。
ミヨシ側では午後アジ船から乗り継いだという学生グループが奮闘。
初挑戦の人も想像以上に強いカサゴの引きに興奮していた。
ミヨシではルアー専門のベテランがソフトルアーでカサゴをゲット。
「水深が深いからワームだと厳しい」とマイクロジグにチェンジして1投目にカサゴを釣ると、その直後に良型のメバルをヒットさせた。
釣れるカサゴは小ぶりが多いもののコンスタントに釣れ続く。
ごくまれにメバルが交じるが、仕掛けの落下中に食ってきたそうで、やはり少し浮いているようだ。
アジは22~23cmのまずまずのサイズがポツポツと交じったが、これはうれしい。
日が沈んで真っ暗になるが、今度は南本牧のクレーンなどの建造物にライトが灯り、これが幻想的な雰囲気を醸し出す。
昼間はなんてこともなかったが、夜は美しさまで感じる。
こんな体験ができるのも夜釣りならでは。
実釣時間は3時間あまりだが、中身は思いのほか濃い。
釣果は15~43尾と前週には及ばなかったが、この数字でも十分好調と言えるだろう。
2週連続で乗船した常連さんに聞けば、「ほとんど煮付けにして食べる」そう。
このほか良型は刺身、小型は空揚げがおすすめとか。
ちなみに筆者はこの日、早朝は外房大原沖でイサキ取材、間に2時間ほど休憩して横浜へ。
体力さえあれば色んな釣りと組み合わせて一日中フルで釣りが楽しめる。
渡辺釣船店の夜カサゴは今後10月一杯までがシーズンとなる。

▲この日は20~30尾の人が多かった

▲ダブルもあった
船宿INFORMATION
東京湾奥横浜
渡辺釣船店
045・622・8381
▼備考=予約乗合、17時出船。
ほかライトアジ、ルアータチウオへも
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