愛知県愛西市を流れる木曽川・立田下流で、梅雨入り直前のウナギ釣り調査を実施。冷凍アケミ貝とアオイソメを使い分けた2本ザオで挑み、セイゴやウグイに続き本命ウナギも連発。最大58cmの良型も登場し、新エサの可能性も垣間見えた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・桑山卓久)
木曽川でウナギ釣り
5月下旬、木曽川(愛知県愛西市・立田下流)でウナギ釣りを行った。木曽三川の水温は20度近くに達し、時間帯によってはそれを超える日も出てきた。ウナギは20度を超えると活発に動きだすため、その状況調査が今回の目的だ。また、新しいエサ(冷凍生アケミ貝)の試験調査も兼ねている。
午後6時すぎに家を出発し、立田下流の石組みポイントへ向かう。現場に到着すると今にも雨が降りだしそうな空模様。ウナギにはもってこいの天候だ。日没の時合いが迫っているため急いで準備に取り掛かった。
2本ザオでエサ比較
当日の道具立ては、投げザオ3.9m、5000番クラスのスピニングリール(ナイロン5号150m)、中通しテンビン(オモリ30号)、岬オリジナル仕掛け(ハリ15号)だ。2本ザオで、エサは冷凍生アケミ貝とアオイソメ(大)。

ウグイ&セイゴを手中
今回は岸寄りから深みがあり石組みが隣接したポイント。まずは石組み前のカケアガリに仕掛けを投入する。1本はアケミ貝、もう1本はアオイソメの房掛けだ。
開始早々アオイソメに大きなアタリ。上がってきたのは丸々太った30cm超のウグイ。このアタリを皮切りにアオイソメにエサ取りの反応が多くなる。潮の合間だが仕掛けを上げるたびにエサが半分ほどかじられている。
そんななか、再びアオイソメに大きなアタリ。アワせた途端に沖で大きな水しぶきが上がる。何度もエラ洗いしながら上がってきたのは、元気いっぱいのセイゴ38cm。
本命のウナギ登場
その後もアオイソメには多くのエサ取りが触ってくる。水温が上がって動きが活発になっているのだろう。ちなみに、アケミ貝は時折きれいになくなるものの、大半はそのまま戻ってくる。新しいエサでどうしても1匹欲しいので変更せず粘りの釣りを続けた。
そして午後7時ごろになると、あれだけ多かったエサ取りの反応がピタリとやむ。すると10分ほどでアオイソメに軽快なアタリ。上がってきたのはかわいらしいメソウナギだ。その後、再びアオイソメに同型のウナギが掛かったので、サイズアップのため2本ともアケミの房掛けに変更した。
ウナギがフィーバー状態に
その直後から小雨が降りだした。辺りの雰囲気はさらに良くなり、いや応なしに期待が高まる。
そして午後8時を過ぎたころサオ先に大きなアタリ。アワセを入れると、ずしりとした重量感と重々しい抵抗感。上がってきたのは上々サイズのウナギ58cmだった。
それを皮切りに1時間ほどで56cmを筆頭に4匹のウナギが掛かった。ウナギフィーバー到来に午後9時以降の下げ潮に期待が膨らむ。しかし、下げ潮を目前に風と雨がだんだん強くなり始め、やがて先があおられるほどの強風になったため、無理はせず納竿とした。

冷凍アケミ貝の可能性
60cmオーバーは次回までお預けとなったが、新しいエサの冷凍生アケミ貝の活躍を確認できたのは収穫だった。夏の猛烈な暑さや大雨による増水の影響により、アケミ貝は身痩せや不安定な掘れ上がりなどの問題が生じている。今後この新しいエサが良質なアケミ貝の安定供給につながることは間違いないだろう。
<週刊つりニュース中部版APC・桑山卓久/TSURINEWS編>
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