リールメンテナンスはどれくらいの頻度でおこなえばいいの?【ベイトリール編】
クラッチを切ってルアーをキャストすれば、スプールが高速回転し続ける仕組みの、ベイトリール。
各箇所が常にフル稼働しているのが、伝わってきます。
釣行から帰宅したらリールメンテナンスをおこなうべきですが、いったいどんな内容で、どれくらいの頻度で実施すればいいのか、詳しくご紹介しましょう。
そもそもリールメンテナンスって必要なの?
リールメンテナンスとは、使ったリールを元通りの調子に戻す作業のことです。
基本的には、付着した汚れを取り去るのが目的で、その際に剥がれてしまったオイルやグリスも塗布します。
汚れを取らずに、オイルやグリスを注油しても、リールメンテナンスをおこなったとはいえないでしょう。
まずは、きっちり洗うことを念頭に置いてください。
そのまま何もせずに放置し続けていると、ベイトリールが故障してしまいます。
そんなトラブルを避けるためにも、リールメンテナンスは必要なのです。
今回は、ベイトリールのメンテナンスについて、深掘りしていきましょう。
ベイトリール全体を眺めてみると、ひんぱんに稼働している箇所が判別できます。
ラインを巻いているスプール、ここはかなり動いています。
そしてそのスプールに、ラインを整然と送り込む役割を果たしているレベルワインドも、メンテナンスの対象から外せないでしょう。
ギアもそうですし、ハンドルノブも動き続けています。
それらが泥などで汚れていたら、スムーズに動き続けることは困難になります。
釣りで使ったベイトリールを、真水の出る洗面所などに持ち込みましょう。
蛇口から水を出して、流しっぱなしにしてください。
あまり勢いよく水を出すと、自分に跳ね返って濡れてしまいますから、抑え気味の放出量でOKです。
ベイトリールのスプールにラインが巻かれた状態で、そのスプールの上に水を落としていきます。
このとき、ベイトリールの前部分、つまりレベルワインドが付いている部分を下にしてください。
蛇口から流れ出た水は、先にスプールのラインを濡らし、そこからレベルワインドへ向かって流れ落ちていく状態にしましょう。
それができたら、リールハンドルを回します。
当然スプールが回転し、レベルワインドも左右に動きます。
ベイトリールの稼動箇所を、ほぼ全て動かしながら、3分ほど水に当て続けてみましょう。
そうすると、スプール・ライン・レベルワインドの周りに付着していた汚れが、ほとんどキレイに洗われることになります。
ボディフレームやリールフットなどに汚れを見つけたら、そこも洗うようにしてください。
ハンドルノブにも、指に付いた汚れが乗り移っていることが多いので、入念に洗い流していきます。
ベイトリールをバケツの水に入れてジャブジャブ洗ってもいいの?
リールメンテナンスの水による洗浄の行程で、バケツに入れた真水にまるごとベイトリールを放り込み、ジャブジャブ洗う!という方法が、ネットなどで紹介されています。
実際にやってみましたが、汚れがしっかり落ちて有効だと感じました。
ボディ内部に入った真水は、しっかりベイトリールを振って水を切る必要がありますし、水によって落ちたオイル・グリスは補充することも忘れてはいけません。
ひとつ懸念があるとすれば、シマノのDCブレーキ搭載ベイトリールには、コンピューター基盤が搭載されているということ。
ラッピングされているので水には触れない!と聞いていますが、100%安全とは言い切れないでしょう。
なので電子制御パーツを搭載しているベイトリールは、水道からの流水で洗浄することをおすすめします。
リールメンテナンスにおけるオイル・グリスの注油方法!
リールメンテナンスの仕上げは、洗浄の済んだベイトリールから、水分を取り除くことです。
タオルで丁寧に時間をかけて、隅々まで拭き取り作業をおこなってください。
それから直射日光の当たらない場所で、ベイトリールを乾燥させます。
全て完了したら、オイル・グリスを注油していきましょう。
レベルワインドとギア周りにはグリス、その他の稼動箇所はオイルで仕上げていきます。
どちらも量は、極めて少ないほうがいいでしょう。
多いと、ベタベタとベイトリールが濡れた状態になってしまいます。
もし注油し過ぎたかな?と感じたら、タオルで速やかに拭き取ってください。
リールメンテナンスにおすすめのアイテムを選んでみた!
リールメンテナンスを実施するのに適している、おすすめのアイテムをご紹介しましょう。
オイルとグリスがあれば、滑らかな回転をきっちり取り戻せるはずです。
スプレー式で、細長い噴射ノズルが付いているほうが、ベイトリールの奥まで届くでしょう。
ダイワ リールガードオイル
ダイワからリリースされている、リールメンテナンス用のオイルです。
スプレー式なので、一瞬で注油することができます。
また金属製の細長い噴射ノズルが、標準で装備されていますから、奥まった箇所にしっかり届いてくれます。
ボールベアリングの回転を復活させてくれるので、リールメンテナンスの際には必ず活用したいアイテムです。
ただし、噴射の勢いがやや強めなので、オイルの噴出量が多めになりがちです。
周囲がオイルで濡れてしまうようなら、必ずはみ出たオイルを拭き取るようにしてください。
オイルが大量に漏れ出た状態だと、ベイトリールをパーミングしたときに、滑って不安定になってしまいます。
それでは釣りにおける集中力が削がれてしまうので、じゅうぶん注意してください。
オイルは、ボールベアリングなどの回転箇所以外には、差さないようにしましょう。
またリールメンテナンスの際に無くなると、メンテナンスをきっちり仕上げられなくなりますから、常に2本目をキープしておくことをおすすめします。
シマノ(SHIMANO) リールグリススプレー(グリス) SP-023A リール用アクセサリー 60ml 91364
シマノから発売されているリールメンテナンス用のグリス、スプレータイプです。
内容量は60mlで、極細の金属製ノズルが標準で付いています。
軽くて扱いやすく、ベイトリールのレベルワインドやギア周りに使うことができます。
粘度の硬い油なので、指に付着するといつまでもネバネバ感が取れません。
実際にリールメンテナンスで使ってみたのですが、1回の噴射で放出するグリスの量が多めです。
かなりゆっくりとノズルボタンを押し込まないと、ドッと出てしまいます。
多過ぎるグリスは、ベイトリールの軽快な回転・動作を邪魔してしまうかもしれません。
もしグリスを放出し過ぎたら、タオルやティッシュ・綿棒などで拭き取ってください。
特にレベルワインドのグリスが、実釣後には剥がれがちです。
よく観察してレベルワインドの溝にグリスが無くなっていたら、適量を注入するようにしましょう。
その際に、溝にゴミなどが挟まっているのを見つけたら、必ず取り除くようにしてください。
レベルワインドの一端は、ベイトリールのボディ内部のギア部分に連なっています。
グリスの流れもそこに向かうので、レベルワインドの状態を正常に保つことが、ベイトリールの調子を良好にしてくれます。
リールメンテナンスを丁寧におこなって快適な釣りを楽しもう!
リールメンテナンスの特徴や注意点、実践するのにおすすめのアイテムをご紹介しましたが、いかがでしたか?
リールメンテナンスの作業は、メーカーにオーバーホールに出して対応している人がいます。
専門家がメンテナンスしてくれるので、とても安心して任せられるでしょう。
でも年に1回のリールメンテナンスでは、少々足りません。
自分でも釣りから帰宅しておこなえるように、関連アイテムを揃えておきたいものです。
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