3月下旬、淡路観光ホテルに宿泊した。テレビで紹介されてから宿泊してみたいと思っていた。「日本一のフィッシングホテル」とうたっている通り、ホテルの前はプライベート釣り場で、宿泊者だけが利用できる。ベテラン指導員が釣り方を親切丁寧に教えてくれるので、釣りの成功体験を積むには最適だ。ホテルが用意しているアクティビティーにあった船釣り体験も予約した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)
ホテルプランで釣り三昧
前日は洲本港で夜釣り。仮眠を取り、喫茶店でモーニングを取ってから午前10時ごろ淡路島観光ホテルに到着した。さすがに早すぎるので遠慮していたが、チェックインの処理だけ先に行ってくれた。
ここでは宿泊する日の正午からプライベート釣り場で釣りができるので、午前11時30分くらいから宿泊客が駐車場に来て荷物を下ろす光景が見られる。荷物をフロントに預け、釣り具を持ってプライベート釣り場へ直行する。レンタルが充実しているので手ぶら釣りも可能だ。
ホテルの船釣り体験アクティビティー
私たちは船釣りに参加するためロビーに集まり、釣り方や安全について説明を受けた。そしてホテルのマイクロバスで洲本港へ移動して乗船する。昨夜の疲労感があったが、乗船すると戦闘モードにチェンジ。
仕掛けは胴つき2本バリ、オモリは30号、エサはサバの切り身。仕掛けとオモリは各自で準備(付けることも可)、エサはホテルが準備してくれた。
完璧サポートで初心者もOK
釣り客は私たち夫婦を含めて6人。みなさん船釣り初挑戦のようだ。私たちは経験者なので自分で準備したが、初心者の皆さんは船長や同船してくれるスタッフが完全サポート。船中にはスープやコーヒーが準備されていて、とても快適だった。
良型カサゴとベラキャッチ
船は揺れを最小限に抑えるようゆっくり加速し、釣り場には30分ほどで到着。空は晴れていて海がとてもきれいだ。
水深は約30m。底の状態を探ると、ゴツゴツという感覚が伝わってくる。典型的な岩礁地帯で、起伏が激しそうだ。
早速コツコツというアタリがありエサだけ取られた。水深は25m。再度仕掛けを入れると、ここで大きく引き込まれ、ハリ掛かりしたようだ。ゆっくり巻き上げて良型カサゴをキャッチ。妻も続いてカサゴを上げた。
起伏が激しいため船中では根掛かりが多発したが、スタッフと船長が素早く処理して釣り人の負担を軽減してくれた。
カサゴが釣れるなか、良型のベラが掛かった。リリースしようとしたら、スタッフが「ベラはおいしいですよ。ぜひ刺し身で召し上がってください」と教えてくれた。
全員が複数の魚をキャッチして釣りを満喫した雰囲気に包まれるなか、午後5時30分にラストのアナウンス。あっという間に過ぎた釣行時間だった。
釣った魚で夕食、大満足
釣果はカサゴ6匹とベラ6匹。ホテルのアクティビティーとして行う船釣りは快適そのもの。快適さを味わう釣行も面白かった。
釣った魚はホテルに運ばれ、どう処理するか確認してくれる。料理してもらうか、持って帰るか。ベラはすべて刺し身に、カサゴは半分を刺し身と唐揚げにしてもらったが、やはりプロの刺し身はきれいでおいしい。
カサゴの唐揚げは骨までバクバク食べられる。釣った魚をプロの腕で料理してもらい大満足だ。
プライベート釣り場へ
船から上がりホテルのロビーに到着したのは午後6時ごろ。夕食は8時なので、温泉で海水を洗い流した後にプライベート釣り場へ向かった。最近はメバルが釣れるらしいのでメバリングに初挑戦してみるつもり。道具はホテルで一式レンタルした。
メバリングに初挑戦
早速釣り開始。指導員から投げ方や投げるポイント、メバリングのノウハウを伝授してもらうと、5分後にはなんとメバルをキャッチ! 1時間30分の釣りだったがとても面白かった。ちなみに、プライベート釣り場で釣った魚も午後7時30分までに持ち込むと料理してくれるそうだ。
夕食後、温泉に入って休憩し、午後11時くらいに再び釣りに行った。風が強くて釣果は出なかったが、新たにメバリングを釣りの引き出しに追加できた。
日本一のフィッシングホテルを満喫
翌朝は午前6時に起床して朝風呂に入ると、雨の中で釣りをしている人がいた。チェックアウトは午前10時だが、正午までプライベート釣り場で釣りができるそうだ。
例年だとマアジは周年、周囲の岩礁地帯ではカサゴやメバルが狙える。青物の回遊、秋にはタチウオも釣れるそうだ。
釣りがしたいという欲求を振り払い、スタッフの暖かい見送りを後に帰路についた。日本一のフィッシングホテルの名の通り、釣りを存分に満喫することができた。また違った季節に来てぜいたくな釣りをしてみたい。
<週刊つりニュース中部版APC・石川友久/TSURINEWS編>
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