和歌山でのちょい投げ釣りで21cm頭キス28匹 落ちギスシーズン到来か?

そろそろ落ちギスのシーズンが始まるので、11月8日は和歌山の和歌川周辺へ様子を見に行ってきた。まだまだ水温が高いせいか波打ち際でピンギスが釣れる状況だったが、河口周りではシーズン開幕を思わせる良型も姿を現した当日の釣りの模様をリポートしたい。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター谷口墨人)

和歌山でのちょい投げ釣りで21cm頭キス28匹 落ちギスシーズン到来か?

落ちギス釣りの季節

11月に入り、和歌山県の紀北では、落ちギスが狙える頃になった。キスは、海水温が低下してくると、盛夏のように広範囲を回遊せず、ピンポイントの群れになって、浅場を回遊し、厳しい冬場に備えて活発に摂餌する。この傾向は、20cmクラスの良型の群れに顕著に見られる。浅場を回遊するキスの群れを見つければ、ちょい投げで数釣りが楽しめ、キス特有の強いアタリを楽しめる。

また、落ちギスは、川の河口付近で群れを作ることが多い。そこで、11月8日に、和歌川の河口近くにある、片男波に釣行してみた。

ルアーでの回遊魚狙いは不発

現地には午前5時半に着いた。夜明け前でまだ暗くキス狙いにはまだ早いので、夜が明けるまで片男波の南側にある小突堤の先端で、ルアーでタチウオや青物を狙ってみた。

16gのジグヘッドに、3inchグリーンのシャッドテールをセット。遠浅になっているのでできるだけ遠投し、ボトムから表層をスローワインドで探っていく。しばらく投入を繰り返したが、バイトがない。反応がないまま6時をすぎ、夜が明けて来た。どうやら回遊魚の回遊はなさそうだ。ルアー釣りを諦めて、手前の浜で、本命のキスを狙ってみた。

和歌山でのちょい投げ釣りで21cm頭キス28匹 落ちギスシーズン到来か?回遊魚を狙った小突堤(提供:TSURINEWSライター谷口墨人)

キス釣りをスタート

15号の遊動Kaiso天秤に、キスバリ7号の2本バリ仕掛けをセット。エサの石ゴカイをハリ一杯に付けた。

落ちギスは、手前の浅場を回遊するので、ちょい投げし、ゆっくりと引き釣りをすると、手前の波打ち際のカケアガリで、ブルブルとキスのアタリがあった。リールを巻く手を止めて、次のアタリを待つがアタリがなく、仕掛けを回収すると、エサを取られていた。キスが小型なので、ハリ掛かりしなかったようだ。

和歌山でのちょい投げ釣りで21cm頭キス28匹 落ちギスシーズン到来か?夜明けからは浜でキス釣り(提供:TSURINEWSライター谷口墨人)

波打ち際で小型が登場

次投も波打ち際でブルッとアタリがあり、うまくハリ掛かりし、10cmのキスをキャッチ。これは小型なのでリリースする。小型のキスが波打ち際に群れていて、1投ごとにアタリがある。

手前の波打ち際で、ダイレクトにブルブルとキスのアタリを味わえるので、楽しい。キスが小さいので、アタリがあってもハリ掛かりしない時が多い。それでも、うまくハリ掛かりすれば、ダブルで釣れてくる。ハリ掛かりの浅いキスはリリースしていく。

和歌山でのちょい投げ釣りで21cm頭キス28匹 落ちギスシーズン到来か?小型ながらダブルも(提供:TSURINEWSライター谷口墨人)

和歌川河口へ移動

しばらくキスのアタリを楽しんだが、やはりキスが散ってきた。アタリが無くなってきたので、和歌川の河口に伸びている導流堤に移動して、キスの群れを探していく。

和歌山でのちょい投げ釣りで21cm頭キス28匹 落ちギスシーズン到来か?和歌川河口の導流堤(提供:TSURINEWSライター谷口墨人)

まずは沖向きでちょい投げしてゆっくりと引き釣りをすると、所々シモリがありハリが引っ掛かる所がある。シモリをかわし砂地を誘ってくると、ゴンゴンと強いアタリがあり15cmほどのベラが釣れてきた。

しばらく探るがキスの反応がないので、和歌川の川向きにちょい投げで投入。ゆっくりと引き釣りをするとブルッとアタリがあり、10cmほどのキスが釣れてきた。川向きではキスのアタリがあり、小型のキスが釣れてくる。下げ潮で、仕掛けは河口向きに流されていく。

和歌山でのちょい投げ釣りで21cm頭キス28匹 落ちギスシーズン到来か?シモリ際でヒットしたベラ(提供:TSURINEWSライター谷口墨人)

浅場狙いでサイズアップ

サイズアップを狙って南側に移動し、ちょい投げしてみると、ブルブルといいアタリがあった。次のアタリを待ってから、巻きアワセで寄せにかかるとグッグッと心地いい引きが伝わる。やがてパールピンクの魚体が浮かび上がり、ゆっくりと抜き上げたのが、サイズアップした18cmのキス。

浅場を狙って斜め横にちょい投げしてゆっくりと引き釣りすると、ブルッとアタリがあった後、ゴンゴンと強いアタリがあった。ゆっくりと寄せにかかると、ぐんぐんと強い引きがきたが、フッと軽くなりバレてしまった。仕掛けを回収すると、枝バリにピンギスが掛かっていて、下バリが切れていた。

和歌山でのちょい投げ釣りで21cm頭キス28匹 落ちギスシーズン到来か?サイズアップ成功し18cm(提供:TSURINEWSライター谷口墨人)

当日最大の21cm登場

続けて投入するとまたゴンゴンと強いアタリが来た。巻きアワセで寄せにかかるとまた、ゴンゴンと強い引きがくる。手前の浅場で掛けたので、引きがダイレクトに伝わってくる。引きを味わいながらやり取りをしていると、良い型のキスが浮上した。ゆっくりと抜き上げたのが21cmのキス。

良型の群れはピンポイントにいるようで、同じポイントを狙うとまたいいアタリがあり、20cmクラスをキャッチ。その後も、ポロポロとサイズアップしたキスが釣れてくる。しかし、しばらくすると、いいアタリはなくなり、キスが散ってしまったようだ。また移動し、良型キスの群れを探していくが、釣れるのは小型のキスだけで、たまに強いアタリを見せるのは、20cmオーバーのエソかフグだ。

和歌山でのちょい投げ釣りで21cm頭キス28匹 落ちギスシーズン到来か?20cm超の良型キス(提供:TSURINEWSライター谷口墨人)

最終釣果と今後

午前11時になるとすっかり潮が引いて、エサもなくなったので納竿とした。キスは、8~21cmを28匹キープした。

今後、極端に海水温が下がらなければ、落ちギス狙いはしばらく楽しめる。

<谷口墨人/TSURINEWSライター>

▼この釣り場について
和歌川河口
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