オホーツク海では9月の限られた期間、ライセンス制度によってシャケ(アキアジ)釣りが楽しめる。今回はウトロでの実釣から得られたノウハウをお伝えしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター前島宣秀)
オホーツク海のライセンス
昨年釣果が良かった網走地区も今年から斜里(しゃり)地区と共にライセンス制度が始まった。長年、ウトロに集結していた網走、常呂地区の船団は、両方取得は不可能ということで大半は網走のライセンスを取得した。そのため、斜里のライセンスを取得した遊漁船は14隻と昨年までの半分以下である。予約は各船宿に直接電話して空き状況を確認すること。
シャケ釣りのタックル
釣り方は2種類あり、その釣り方によって竿がかわる。
竿
置き竿系でやるには7:3調子の2.1m前後で、250号オモリを背負える竿。そして、筆者の釣り方は手持ちで棒のように硬い竿で釣るために、DEEPZONE120-150を愛用している。置き竿は目感度、筆者のような釣り方は手感度の釣りとでも言うのだろう。
リール
リールはシーボーグ500JPにPE6号を巻いている。水深は80~120mくらいが多く、また、まだまだ北海道の年配者はPE8号を巻かれている方が多いので、PEが細いとオマツリ時に負けてしまう。釣り方にもよるが特に手感度の釣りは終日手持ちのために、軽いリールを使用することをお勧めする。
仕掛け
リーダーはフロロカーボン24号、下から50、50、80cmと30、50、80cmの間隔を準備頂きたい。市販のリーダーは100、100、100が多く、市販仕掛けの場合、一番下を半分程度にカットして使う。
昔のように浮いた層より、朝方は底から1m前後、日中はベタ底がタナと思って間違いない。
また、北海道のギミックたっぷりのアキアジ仕掛けは作る楽しみもある。定番カラーもあるが、その年によってフロートパイプに貼るシールの色、タコベーの色によっても釣果は大きくかわる。
2022年のトレンド
網走地区では今年、イカベーと黄色ドットが人気だが、ウトロでは釣果が上がらず。なぜお隣の地区なのにこうも違うものかと不思議になる。だから遠征にはご当地仕掛けを始めのうちは利用した方がハズレはないが、今年特によかったウトロ仕掛けは、オレンジドットにLPタコオーロラ2.5 夜光Pであった。
定番の青、銀は地元のミツバ商会オリジナルの羽付の作り方をご教授頂き、毎回作成している。
ギミック仕掛け
ハリはサケバリ大か大大にフロロカーボン20号が基本。夜光パイプを1cm、そこにステンシルを一周半巻きつける。これも種類豊富だが、筆者はシャワースカートPA-329を使用してハリの上に被せ、その上にタコベーを付けると、収まりがよくなる。
次にフロート、フロート球、押さえとなり、スナップを付けて完成。ハリスは45cmが基本だ。フロートの上下は形に合わせて多少えぐっておくこと。また、フロート球の夜光はフグを寄せるだけなので避けたい。
市販仕掛けはナイロンラインだが、手感度の釣りを行う筆者はナイロンラインの伸びがアワセの遅れに繋がるので、伸びの少ないフロロカーボンを愛用している。
服装に注意
遠征にはわからないことが多く不安に思う。長年に渡り北海道遠征を楽しんでいる筆者が毎回悩むのは服装である。9月中旬、朝は長袖、セーターに釣りウエアー、昼間は半袖一枚、寒暖差10度以上はあるので要注意。ピーカン時には真っ黒になる。
オススメの船宿
長年ホッキ漁師で知床の海を知り尽くした第八平成丸の瀬川康彦船長、ピンクの船に赤いジャンパーがトレードマーク。必ず毎回の回遊、タナを教えてくれるのは嬉しい。なお、同船はキーパー(頭付き)の装備をしているので荷物は一つ減る。
お勧めの宿
ウトロの宿では港前の酋長の家が便利だ。港の駐車場は限られており、前日から泊まり込んで駐車している車もたくさんあるので、離れた場所に置くことになるが、宿の駐車場に置けば心配ご無用。そして、リーズナブルな価格で掛け流し温泉、美味しい手作りアイヌ料理をはじめ、宿泊の釣り客との情報交換もできる。毎年遠方から車で訪れる85歳の常連もいらっしゃる。
<前島宣秀/TSURINEWSライター>
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