安定感ピカイチのライトアジ!沖釣りデビュー戦で入れ食い
2月中旬、取材で訪れた東京湾奥金沢漁港・忠彦丸のライトアジ船では、予約なしで乗船できる半日船と、半日では物足りない方のために13時まで楽しめるショート船の二つのプランがある。
当日、午前ライトアジ船へ向かうと、右舷にベテラン4人、左舷は貸し道具の3人の入門者3人が座っている。
話をうかがうと彼らは沖釣り未経験とのこと。
同僚3人で釣りに行くことになり、釣り好きの先輩に相談したところ、ライトアジ船をすすめられたらしい。
準備が整ったところで7時半に出船。
強い西風の中、北へゆっくり走り15分ほどで八景沖の水深25m前後に到着。
「水深26m、タナは底から2mです。魚礁周りを狙いますので根掛かりに気を付けてください」とのアナウンスで開始となる。
船長に基本的な釣り方を教えてもらう
船長に基本的な釣り方を教えてもらうと、「仕掛けが着底したら糸フケを取り、底から1m巻
き上げてキュッとシャクってコマセを振り出します。さらにリールのハンドルを一回転させてもう一度コマセを振り、底上2mの指示ダナに合わせてください。20~30秒待ってアタらなければ仕掛けを再着底させて、タナ下1mからコマセを振り出しつつ指示ダナに合わせて待ちましょう。それでもアタらないときはいったん仕掛けを回収してエサを確認し、コマセを詰めてください」
入門者でも道糸のマーカーを見ながら行えばタナ取りは正確にできるだろう。
それよりも今日は、強風の中で取り込むことのほうが難しそうだ。
当日の釣り場は八景沖の水深25m前後
いきなり入れ食い
ベテランが慣れた手つきで1~2㎝にカットしたアオイソメをハリに刺し、コマセカゴにイワシミンチを7分目ほど詰めて投入する。
数回の手返しのあとコマセが効いてきてベテラン4人の竿先がたたかれ、20㎝級のアジが次つぎと取り込まれていく。
「ちょっと小ぶりかなぁ。空揚げや南蛮漬けにはおあつらえ向きだね」と右トモの有竹さん。
開始から10分もたたないうちにアタリっぱなしの展開になると、右胴の間の山田さんはさばきやすい2本バリ仕掛けに交換。
追い食いを狙って20~25㎝級のアジをほぼ毎回2点掛けで取り込み、数をのばしている。
左舷では入門者3人がエサ付け→投入→タナ取りの行程をクリアし、魚を掛けて巻き上げている最中。
しかし取り込みになるとコマセカゴをつかめずもたついているうちに逃げられたり、テンビンとコマセカゴを握ったまま船内へ入れようとしてバラしてしまう。
「取り込みはコマセカゴをコマセのオケに入れて、竿を置く。そしてハリスをたぐって船内に抜き上げましょう」と船長からアドバイス。
アタリは頻繁にあるので、回数を重ねるうちに取り込みに慣れてきてキャッチ率が上がってくる。
「アジ釣りって最高におもしろいね」「こんなに釣れるなんて思っていなかった」「たくさん釣れると、今度は大きいアジが釣りたいな」と3人組がワイワイ楽しんでいる中、左トモの野村さんに派手なアタリ。
慎重に巻き上げ、35㎝級のマサバを取り込んだ。
「デカいしマジでうれしいかも」と野村さんはニッコリ。
アジのうまさは折り紙付き
取り込みはハリスをたぐり抜き上げる
電動リールを使う人もいる
手返しよく釣ることが数をのばすコツ
(左)仕掛けは全長2m、ハリス2号3本バリ。オモリ40号のアンドンビシと片テンビンは船宿で借りられる(紛失時は実費)(右上)コマセはイワシのミンチ(右下)付けエサのアオイソメは1~2㎝に切って使う
当日は底上2mのタナで入れ食いだった
船長に聞きました!良型を釣るコツは?
「コマセの振り出す回数を減らしましょう。中小アジが交じって釣れるときは、コマセを振り過ぎると小アジが先に食ってくることが多いです。タナ取りするまでに2回以上コマセを振っているときは1回にしてみてください」
底上1mでコマセを振り、1m巻いて指示ダナに合わせる
Tackle Guide
クッションゴムはなくてもいいが、付ける場合は短い20㎝前後のもの、もしくは輪ゴムを代用してもOK。
ライトアジ基本仕掛け
アブガルシア(Abu Garcia) 黒船 ライト五目 KLTC-73/195M 7:3先調子. 船竿 釣竿 ウィリー ヒラメ アジ カサゴ メバル マイカ マルイカ
ヤマシタ(YAMASHITA) ライトテンビン 1.2mm 30cm
サニー商事(SANY) ワンタッチビシライト 40号
ささめ針(SASAME) CM-09 カラームツ 夜光 10号
中アジがラッシュ
10時を過ぎ、右から左の舷へ向かって潮が流れるようになる。
すると左舷で25㎝前後のアジが上がり始め、30㎝級も交じる。
体高があり、刺身でも焼いてもおいしそうな良型アジが釣れると入門者3人のテンションが急上昇。
「魚礁周りで釣れるアジは型もいいし、脂が乗っていてとてもおいしいよ」と船長も太鼓判を押す。
「刺身と塩焼きにして食べようぜ!」と言う彼らの脳裏には、きっと食卓に並ぶアジ料理が浮かんでいるに違いない。
25㎝級のアジが連発
その後もアジの活性は高いままで、皆さんアタリはほぼ毎投入のようにあり、バケツにアジが溜まっていく。
右舷では相変わらず山田さんがダブルを連発している。
その山田さんが、「この場所で先日マダイが上がったんですよ。ヒラメが釣れたときもあったかな」と興味深い話を始めたところで、右トモの有竹さんの竿先が絞り込まれた。
竿の引き込まれ方が先ほどまでとは明らかに違う。
掛かった魚は底へ向かって突っ込んでいる。
もしやマダイ?それともヒラメ!?と期待しながらカメラを構える。
ほかのお客さんも慎重にヤリトリをしている有竹さんを見守る中、40㎝級の立派なクロダイが山田さんが差し出すタモに収まった。
「良型のアジを釣りたくて試しにタナを少し下げたらヒットしました。根周りを探っていたので根魚だと思っていたらクロダイでびっくり。ハリス2号だったので、無理せずドラグを緩めました。切られなくてよかったです」
ビッグなゲストに盛り上がったところで11時に沖揚がり。
実釣約3時間、終始アジの活性が高く、移動せずに釣りを続けて20~30㎝のアジがトップ47尾。
入門者3人も仲よく20尾ずつ釣り上げ、「また来たい」「今度はタチウオを釣ってみたい」「オレはマダイがいい」と、沖釣りにハマった様子。
ほぼ入れ食いだったライトアジ船。
沖釣りデビュー戦の3人にとってまさに言うことなしの半日だったに違いない。
手返しよく一荷を重ねて47尾を釣り上げた山田さん
立派なマサバをゲット
ハリス2号で40㎝級のクロダイをキャッチした有竹さん
釣り場まで近いのもいいところ
(左・中)忠彦丸ではコロナ対策も万全。船宿には足踏み式アルコールスタンドや検温サーモカメラを用意(右)貸し道具はアジ用が500円、手巻きリールのセットが1000円、電動リールセットが2000円
(上)ライフジャケット、長靴、レインウエアは無料貸し出し(下)発泡クーラーは800円で販売
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