快適な釣りのお供に最適な透湿素材のGORE-TEXではあるが、長く使っていると徐々に性能を失っていく。今回はその性能を取り戻すメンテナンスをレポートしていこう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター檜垣修平)
GORE-TEXについておさらい
まずGORE-TEXレインウェアについて解説しておこう。GORE-TEXは釣り用途ではレインウェアに使われるため、漠然と防水性がいいんだなと思われる方も多いだろうが防水性が取り柄の素材ではない。
汗などの水蒸気は外に出して、外からの水はシャットアウトする。つまり蒸れにくく濡れにくい、というのがGORE-TEXの魅力。完全防水ではないという点には注意したい。長時間の土砂降りの雨や水溜りに腰を下ろしていると沁みてくるが、パラパラと降る雨や船の上で飛沫がかかる程度なら弾き返してくれる。
最大の利点は透湿性であることを理解し、雨や海の荒れ具合を考慮して完全防水のサロペット等と併用するのが最もいいだろう。
高価でも劣化はする
GORE-TEXウェアは高価であるため、ワンシーズンで買いかえるには勿体ない代物。しかし、撥水性は使うにつれて少しずつ失われていく。
筆者のGORE-TEXレインも3年目に突入し、強い雨では胴体部分は無傷でも腕まわりがすこし染みてくるようになってきた。そこで、重い腰を上げちゃんとしたメンテナンスをすることにした。
専用洗剤と撥水効果剤で2度洗うだけ
GORE-TEXなどの透湿素材レインには専用の洗剤と撥水効果剤がある。存在は昔から知っていたが、めんどくささでずっと後回しにしていたが、そろそろ限界を感じやってみることに。
まずは専用の洗剤を用いて、普段の洗濯物同様に洗濯機で洗うだけ。洗濯完了後はそのままそこに撥水剤を突っ込みもう一度洗う。
あれ?もう完了である。
たった二回洗うだけで完了してしまった。あとは乾燥であるが、冬用の防寒GORE-TEXも一緒に洗ったのでコインランドリーで乾燥機に入れた。チャック類は破損する恐れがあるので、全て閉めた状態で行おう。
買いたての撥水性を取り戻した
乾燥終了後、レインウェアの撥水性が復活したのか試してみることに。キッチンで裾を濡らしてみる。
おお!水を弾いている!購入から3年酷使してきたウェアがまた買いたてのころのように復活している。裾で小さな水たまりを作ってみると、水は染み込むことなくツルツルと滑り落ちていった。
定期的にメンテナンスしよう
めんどくさそうでやっていなかった専用洗剤を用いたメンテナンス。ただ洗濯機で洗うだけなので、実は簡単に行えてしまうものだった。
効果もハッキリと出たので、みなさんもヘタってきたGORE-TEXなどの透湿レインがあれば、買いかえる前に是非試してみて欲しい。きっと昔の撥水性が蘇るはずだ。
<檜垣修平/TSURINEWSライター>
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