アジ・メバルの定番の釣り場として、常夜灯下がある。ただ、常夜灯は何本も並んでいる場所がよくあり、そうなるとどこを釣ればいいのか迷う。今回はそういった場合の場の絞り方を考えよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
常夜灯乱立ポイント
一帯がいい雰囲気だが、「じゃあどこに魚が入っているんだ?」「全面か?」と迷ってしまいがちな常夜灯が立ち並ぶポイント。
こういう場所では、かえって的が絞りにくい。また、常夜灯下はよく知られた釣りのポイントなので、連日アングラーが入っていて、場にプレッシャーがかかっていることが多い。
そのため、あまり工夫なく前に投げてみても、思ったような釣果が得られない。狙うべきは同じ常夜灯下ポイントでも、「変化のある場所」である。そういう場所に魚の密度が濃い。
キホンQ&A
Q:「なぜ常夜灯下に魚が集まる?」
A:「植物性プランクトンが常夜灯の光に反応して光合成し、増殖する。プランクトンは自ら動く力がなく、魚にとって食べやすいもので、アジ、メバルの好ベイト。よって常夜灯下には魚が集まりやすい。」
狙うべきは「変化のある場所」
立ち並ぶ常夜灯下ポイントで、「変化のある場所」というと、次の3つがヒントになる。
浮きゴミ、気泡
海面に浮いたゴミ、気泡が見られる。すなわちそれは、潮や海流の漂着先であると考えられる。アジのベイトであるプランクトンのほとんどもゴミや気泡と同じように自ら動く力を持たないので、潮や海流に乗って漂っていく。つまり浮きゴミや気泡のある場所=プランクトンの密度が濃いエリアで、アジが入っている可能性が高い。
潮が噛むポイント
感覚的な話になるが、ある程度の重さがあるリグを前に投げて釣っていると、クッと手元にちょっと重みが乗るような、俗に言う「潮が噛む」ポイントがある。これは左右の潮がぶつかり合っているか、何か底の地形変化などでクッションしているかで、何にせよ潮に乗って漂うプランクトンが滞留している可能性が高い。そこにアジも入っているかもしれない。
地形変化
漁船がある、消波ブロックがあって潮がクッションしているなど、地形変化も見逃せないポイントだ。慣れてくれば、ボトムの地形変化も探りたい。一番わかりやすいのは、その場の手前だ。大体ショアの堤防や波止というのは岸側に向けてカケアガリになっていることが多く、その周辺に魚が集まりやすい。
白色水銀灯を探せ
常夜灯の色について。これは筆者の感触だが、白色の方がどちらかといえばアジ、メバルが集まりやすいような気がする。いわゆる昔ながらの水銀灯だ。白い光には羽虫が集まりやすいという特徴がある。アジ、メバルには一部毛バリの釣り方があるそうで、つまり落ちてくる羽虫もプランクトンに足してこれらの魚のベイトのひとつとなるために、群れが濃くなるのだと思う。
連続するオレンジ系のナトリウム灯(羽虫を寄せにくいという特徴から、新しく設置されるものはオレンジ系が多いのかもしれない)の中に、白い水銀灯があれば、筆者はそこで釣る。逆のパターンもある。これは光源の色の違いもアジにとってやはり「変化のある場所」だからだ。
コーナーが狙い目
立ち並ぶ常夜灯下ポイントの釣り方について語ってきた。最後にひとつ、多くの釣り人が見逃しがちな「コーナー」を紹介したい。漁港や波止などで、護岸が折れ曲がっているコーナーだ。
特に内海(うちうみ)のコーナーには浮きゴミなどが滞留していることが多く、それを邪魔に思って誰も釣らないのだが、前述のように浮きゴミ=プランクトンがいるサインでもあり、アジが下に入っている可能性がある。常夜灯下が立ち並ぶ海沿いの遊歩道などでコーナーに陣取ることができれば、そこから打っていきたい。
<井上海生/TSURINEWSライター>
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