ゼロから始めるカヤックフィッシング :魅力と「最初の一艇」の選び方

大注目のカヤックフィッシング、入門を考えておられる方も多いのでは?ここではこの釣りを始めて7年目となる著者が、その魅力と最初の一艇の選び方を体験を交え紹介したい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターNoni)

ゼロから始めるカヤックフィッシング :魅力と「最初の一艇」の選び方

カヤック&SUPフィッシング

近年注目が高まっているカヤックフィッシングやSUPフィッシング。瀬戸内海をメインフィールドとする筆者の周りでもここ2年ほどで急増したと感じる。カヤックアングラー仲間が増えることは喜ばしい反面、マナーの悪いアングラーが混ざってくると出艇場所の使用禁止やポイントの釣り禁止などに繋がりかねないため、カヤックフィッシングを始める際には最低限のマナーと知識が必要と言えるだろう。

カヤックフィッシングを始めて7年目となる私Noniが、僭越ながらカヤックフィッシングの魅力や入門時の注意点をお伝えしたい。

カヤックフィッシングとの出会い

Noni自身の最も古い釣りの記憶といえば小学生のころ、父親と一緒にサビキでアジやサバを釣るという一般的なもの。自転車で移動できる圏内に海がなかったため、中学生からはバスフィッシングに夢中になった。社会人になってからはたまに海釣りに出掛ける程度であったが、転職を機に海のある町の一軒家で暮らすことになり釣り熱が再燃した。

そして、2014年の初夏、大手アウトドアショップにて一冊の本に出会う。それが「カヤックフィッシング教書」だ。バスフィッシングをしていた時にも野池にゴムボートを浮かべていた私にとって、『カヤック』+『フィッシング』のワードは強烈に心に刺さるものであった。

カヤックフィッシングというジャンルを知り、まずは自分がカヤックに適しているかを知るために、地元のカヤック体験ツアーに申し込んだ。体力面や船酔いなどの体質面でも自分に適していると判断し、カヤックの購入を決めた。

ゼロから始めるカヤックフィッシング :魅力と「最初の一艇」の選び方カヤックフィッシング関連書籍(提供:TSURINEWSライターNoni)

ショアでもオフショアでもない釣り

遊漁船とカヤックはまったく違う。岸から離れている以上、オフショアの釣りであることに違いはないが、カヤックフィッシングの精神面はショアの釣りに近い。と言うのも、釣果につながる過程の大部分を船長に委ねる遊漁船とは違って、カヤックは自分が船長なのである。自分で決めたポイントで、自分の好きな釣り方で、自分の納得のいくまで釣りをするのがカヤックフィッシングだ。

釣れた時の『達成感』、『自分で釣った感』はとても大きく、反対に釣れなかった時は誰のせいにもできないので何がいけなかったのかを考えるようになる。

ゼロから始めるカヤックフィッシング :魅力と「最初の一艇」の選び方釣れなかった日は猛反省(提供:TSURINEWSライターNoni)

元々陸っぱりの釣りが上手な人がカヤックフィッシングを始めると『鬼に金棒』!すぐに大きな釣果を得られるのではないだろうか?Noniは残念ながら『猫に小判』からのスタートだったが、それでも近年やっと人並みに釣れるようになってきたと感じている。

著者のカヤック遍歴

Noniの初めてのカヤックは2014年10月にやってきた。Bic Sportというフランスのメーカーの『BORNEO FISHING』というタンデム(2人乗り)艇を購入。幅が広くて安定感があり、ロッドホルダーや着脱可能なタイヤが元から付属している艇で、入門にはとても適していた。なぜ最初にタンデム艇を買ったのか?答えは一人で海に浮かぶのが怖かったからだ。

ゼロから始めるカヤックフィッシング :魅力と「最初の一艇」の選び方初めて買ったタンデム艇(提供:TSURINEWSライターNoni)

そして2年後となる2016年秋、ソロ艇である『ターポン120』を中古で追加購入し、現在もメインで使っている。タンデム艇は運搬と操艇の面で、一人で使用することは困難であり、同行者と都合が合わないと海に出られない。タンデム艇で培ったノウハウを活かし、ソロ釣行もできると判断し購入に至った。その結果、釣行頻度も高くなり釣果も安定してきた。

ゼロから始めるカヤックフィッシング :魅力と「最初の一艇」の選び方ソロ艇(提供:TSURINEWSライターNoni)

カヤックの選び方

現在、足漕ぎカヤックも含めてフィッシングカヤックは多数販売されており、価格もピンきりである。カヤックフィッシングを始めるにあたりどのようなカヤックを買うべきか?それぞれにメリット・デメリットがあるためそれらをしっかり把握して購入を決めたい。

まず大前提として、カヤックは命を預ける道具なので単純に安さが売りのノーブランドカヤックはオススメできない。また、タンデム艇は先述の体験をご理解いただいた上で良い選択だと感じる方にはオススメできる。常にパートナーと一緒に海に出られることは安全面でとてもメリットがある。

おそらく大半の方がソロ艇の購入を検討されると思うので、Noniが思いつく3種類のフィッシングカヤックについて、特徴をまとめたい。

手漕ぎカヤック(ポリエチレン艇)

<メリット-安価、丈夫/デメリット-重い>

Noniのカヤックもこちらに該当する。比較的安く手に入り、ゴロタ場への着岸なども気を遣わず行えることが利点だ。丈夫だが重量があるので車載や運搬は割とたいへん。特にカヤックが長く・大きくなればなるほど重さも増すので、購入前に自分が担げるかどうかを確認する必要がある。

手漕ぎカヤック(ABS/FRP艇)

<メリット-軽量/デメリット-高価>

カヤックフィッシングにとって「軽さは正義」と言っても過言ではないと思う。特に釣行後、砂浜に戻ってから車載時に痛感する。価格がポリエチレン艇の2~3倍程度になるが、予算が許すならば強くオススメする。Noniが次に買うならばこれ!

足漕ぎカヤック

<メリット-釣りがしやすい/デメリット-高価、重い、手軽さがない>

正直、最も釣りに適しているのは足漕ぎカヤックだと思う。手漕ぎカヤックだと、パドルとロッドを同時に持ってカヤックを操りながら釣りをするというのは現実的ではない。一方、足漕ぎカヤックは漕いでいる間、両手が空いているので漕ぎながら釣りができる。狙った場所にとどまって釣りをすることもできるし、魚探を見ながら「今!」というタイミングでルアーを落とすことも簡単だろう。

釣りに最適なカヤックだとは思うが、足漕ぎパーツが増えるため重くなることや、洗い物・故障リスクのあるパーツが増えることで手軽さが失われる。朝から夕方まで終日釣りに専念する方にはオススメできるが、Noniのように半日程度の釣行を予定している方には少し重装備過ぎるかもしれない。

まずは体験会などを利用しよう

カヤックフィッシングを始めようと考えている方が居たら、まずは私のように体験カヤックツアー等に参加してみることをオススメしたい。適正の確認に加え、インストラクターにカヤック選びについてもアドバイスをいただけると思う。特に自分で無理なく持てるカヤックの重量を把握しておくことはとても重要だ。

Noniはこれからも自身の経験に基づき、カヤックフィッシングを始める方を応援できる情報を発信してゆきたい。安全第一で漕ぎ出すお手伝いになれば幸いだ。

ゼロから始めるカヤックフィッシング :魅力と「最初の一艇」の選び方カヤックフィッシングに入門しよう(提供:TSURINEWSライターNoni)

<Noni/TSURINEWSライター>

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