透き通ったヤリイカの身は、はぜるような食感ののちに広がる爽やかな甘み。そんな食味抜群のヤリイカを狙って、1月10日(日)相模湾長井の儀兵衛丸から出船。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・田中義博)
儀兵衛丸でヤリイカ釣り
1月10日(日)、相模湾長井の儀兵衛丸からヤリイカ釣行。
舵を取る梶ヶ谷泰宏船長に近況を聞くと、「釣り場は長井沖、江の島沖、城ヶ島沖など、状況を見て攻め分けます。新群れが入っては出て……を繰り返していて、サイズは異なりますが、最近は小型が多くなっています。数は日ムラがありますが、活性次第ですね」とのこと。
この日は左右に7人ずつ計14人が乗船。私は右舷ミヨシ2番に座り、7時に出船。
前日まで吹いた西風の影響でウネリが大きく、加えて寒波襲来による低温。やや強い北風の寒さのなか、約40分で真沖の釣り場に到着。
江の島沖へ移動
「始めてみましょう。水深160m。反応は底から7mくらいまで」というアナウンスでオモリを前方へと投げ入れる。
イトフケを出さないようにスプールに軽く指をあてて仕掛けを下ろし、オモリ着底直後は、群れの中に仕掛けが入るチャンスタイム。しかし、1シャクリ目は重量感なし。ならばと、しっかりとツノを動かして誘ってから、竿先を注視したものの、触れてくる気配なし。
船内では、乗せた人もいたが、ウネリが大きくバラシが多発したので、船長は見切りをつけて、「ここ最近好調」という江の島沖へ。約40分で釣り場に到着。各地から船が集まっていて期待できそうだ。
魚探で反応をとらえると船は急ブレーキ。「どうぞ。水深170m」というアナウンスで再開。オモリ着底直後に期待したがここでも着乗りなし。
本命ヤリイカの重量感
しかし、反応は出続けているようなので、誘いを繰り返し、触りがなければ仕掛けが見切られていると判断し、30mほど仕掛けを巻き上げてから巻き落とすと、底から3mほど誘い上げて止めた竿先がクッと抑え込まれ、聞き上げると重量感。追い乗りが期待できる状況ではないので、ここで巻き上げる。
ウネリは高く、船の上下動が大きいため、ドラグを活用し電動中速で巻き上げ。電動が止まったら、一手ずつ上のツノから投入器へと回収していくと一番下の薄ピンクのツノに小型メス。右舷ミヨシの高坂さん(練馬区)はアタリを捉えて1尾。
トリプルヒットも
左舷胴の間の加藤さん(相模原市)はダブル。私の右隣の嘉義さん(足立区)はトリプル。
次の流しでは小さなアタリを捉えられた人は単発ながらも数を重ね、左舷トモの浜田さん(横須賀市)は単発ながら3連釣。
高活性を求め連続移動
左舷ミヨシの松渕さん(狛江市)はようやく本命確保。左舷ミヨシ2番・大瀧さん(港区)はダブル。
正午すぎには、北風が弱くなり釣りやすくなったが、イカの活性は上がらず、船長は少しでもいい群れを探して移動を繰り返したが、単発の展開が沖上がりまで続いた。
船中釣果は竿頭15尾
私は最終的に15尾。底での乗りが多かったので、上へは誘わずに、底上50cm~1mを起点に、ツノを躍らせるように数回シャクッてから止めて、竿先に出る変化を捉えて乗せていった。
14時に納竿。船中釣果は25~40cmを0~15尾だった。
船後、船長に今後の展望を聞くと「きょうはいい反応に乗せることができずに申し訳ない。活性が上がらず、アタリが小さかった。それでも、新群れがどんどん入ってきていて、小型のメスが多く交じっているので、それを追って今後は大型のオスが入ってくると思います。まだまだこれからが楽しみ」とのこと。
ヤリイカの刺し身が絶品
持ち帰ったヤリイカの刺し身は絶品で、釣り人の特権を存分に味わうことができた。相模湾だけでなく、沖の瀬や剣崎沖、南房や外房、茨城方面までヤリイカの釣り場は広がっており、これから期待がかかる。
マスク着用や手洗い、手指消毒など自らができる感染症予防対策を取って出かけてみてはいかがだろうか。
<週刊つりニュース関東版 APC・田中義博/TSURINEWS編>
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