石を積んでウナギが入るのを待つ「ゴロ漁」って知ってる?その独特でおもしろい漁の方法を大公開!ウナギのオススメレシピも必見です!
ウナギは夏バテの防止のために土用の丑の日を中心に食べられることが多いです。
しかし、脂がのっておいしいのは、晩秋から初冬にかけてだそうです。
ニホンウナギは、乱獲によってここ数十年の内に日本に帰ってくるシラスウナギが激減しました。
そのため、絶滅危惧種に指定されるまでになってしまったんです。
そして、シラスウナギの値が高騰し、海のダイヤとまでいわれるようになりました。
その見返りが親にまでおよび、高くて日本産のウナギなどなかなか口にできない時代になったんです。
今回はそんなウナギにまつわるお話をひとつご紹介しましょう。
ゴロ漁って何!?
和歌山県御坊(ごぼう)市を流れる日高川の河口近くでは、昔から「ゴロ漁」と呼ばれる漁法が行われてきました。
その方法がおもしろいのでご紹介しましょう。
ゴロ漁と呼ばれるこの漁法は、ウナギだけを専門にとるのではなく、ズガニ(モクズガニ)やテナガエビ、ハゼなども合わせてとります。
地元では専門にやる川漁師がいないため、大半の人が楽しみでやっていたそうです。
その漁法とは、川中に大小の石を積み上げ、その中にウナギやズガニ、テナガエビなどが入るのを待つ簡単なものです。
しかし、どんな場所に石を積み上げたら魚がよく入るのか・・・
その判断が難しく、経験がいるそうです。
石を積む場所を間違えるとウナギだけでなく、ズガニやハゼなども全然入らないそうです。
ゴロ漁の手順は?
漁の手順としては、石の山を崩しながら、その中に入っている魚を捕まえます。
石を崩している間に逃げられないよう、積んだ石の周りに網を張り、網の底を石でおさえておきます。
こうして石を崩しながら、最後は箱眼鏡や水中眼鏡を使ってウナギやズガニを探し、見つけたら魚ばさみで挟んで捕らえます。
潮がよく引く大潮の日に石を積み上げておき、次の大潮の日までの約2週間、石を崩さずにウナギやカニが入るのを待つのです。
こんな単純な漁ですが、良いときにはひとつの山に5~6匹もウナギが入っていることがあるそうです。
石を積んでいると思ったらウナギを狙っているなんて、非常におもしろい釣り方ですよね!
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