2020年を振り返るうえで絶対に外せないのが、新型コロナウイルス感染症だ。今回は釣りにどんな影響を与えたか、TSURINEWSライター100人にアンケートを取ってみた。
(アイキャッチ画像提供:pixabay)
Q1.釣りに行きづらくなった?
まず一番気になるのが、「新型コロナウイルス感染拡大により釣り行きにくいと感じたことがあったかどうか」。
特に4月から5月にかけては「緊急事態宣言」が出され、都道府県をまたぐ移動の自粛が要請される状況で、町も通勤の電車も人はまばらになった。ちょっと町へ遊びに行こうという雰囲気ではなくなった半面、密を避けられるアウトドアアクティビティは注目され、このタイミングで釣りを始めた方も多いのではないだろうか?
アンケートの結果は、87%の方が「行きにくい」と感じていたようで、やはりその影響が如実に出る結果となった。特に船上で密になる可能性がある船釣りをメインにされているライターはほとんどの方が「行きにくい」と感じたようだ。
一方、NOと答えたライターを見てみると、その多くが普段から近場へ釣行されている方がほとんどで、釣り=越境とならなかったのが影響を与えなかった結果のように感じられた。
ファミリー層や普段釣りに行かない人が「釣りならば」と感じて釣りに出かけたのに対し、普段釣りをする人間が「行きにくい」と感じてるところが興味深い結果である。
Q2.釣行を止められたことあった?
続いての質問は、「新型コロナウイルス感染拡大により釣行を誰かから止められたことがあったかどうか」。
結果は、「止められた」という人は約40%で意外と少なかった。自分で「釣りに行きにくい」と感じているより、周りはあまり気にしていなかったということだろうか。
一方で「止められた」と答えた人の中には、職業柄会社から止められたパターンもあったようなので、少なからず外圧もあったということだ。
Q3.釣具屋に行くことが減った?
続いての質問は、「新型コロナウイルス感染拡大により釣具屋に行くことが減ったかどうか」。
半数強が釣具屋への訪問が減少したと回答。これだけ外出自粛が呼びかけられたのだから、当然の結果か。
Q4.釣具を通販で買う機会が増えた?
前項に関連して次の質問は、「新型コロナウイルス感染拡大により釣具を通販で買う機会が増えたかどうか」。
釣り場は密からは程遠いとはいえ、道具やエサを仕入れる釣具店は密になりがち。とはいえ、サオやリールなど触ってみなければ買いにくい品物も多いのも事実。そもそも釣り人なら何も買うものがなくてもついつい寄ってしまう場所。それが、釣具屋が釣り人から「魔界」とも呼ばれている理由だ。
結果は、「釣具店に行くことが減った」と回答したライターが半数以上いたのに対し、「通販で買う機会が増えた」と回答したライターは4割ほどで、「釣具店に行くことが減った」ライターは「通販でも買っていない」方が多く、全体の釣行回数が減ったことが感じられる結果となった。
Q5.釣りライフへの影響は?
最後に、「新型コロナウイルス感染拡大による、釣りライフへの影響」を聞いてみたところ、「釣行回数が減りました。また、地方遠征が特に減りました」、「単独釣行が多くなった」、「人が多そうな堤防は行かないようになった」、「日中の釣行を避け、夜間、早朝のみ釣りに行くようになった」、「マスク着用での釣行が基本になった」、「予定していた県外遠征を自粛した」などの声に代表されるよう、釣行回数を減らし、近場で感染症対策をしたうえで、釣りを楽しんでいる背景が浮き彫りになった。
中には「緊急事態宣言下では釣りは控えるようにしました。その分浮いた費用でタックル等購入したり色々な釣りを勉強しました」という声もあり、新型コロナウイルスの収束した後を見据えた行動をしておられるライターも。
新型コロナウイルス感染拡大は2021年に入ってもまだまだ先の予測が立たない状況だ。感染拡大の状況をしっかり見極め、必要な対策をとった上で可能な限り釣りを楽しみたいものである。
※アンケートの実施は2020年12月初旬
<TSURINEWS編集部>
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