キンメダイ釣りのポイントは追い食いさせること!高級魚キンメダイの特徴や使用タックル、美味しい食べ方レシピまで大公開!
キンメダイは、きれいな見た目とその味わいから高級魚として、釣り人からも人気の高い釣り物です。
大きな群れを狙って、ハリの数が15本~20本も付いた仕掛けを使うので多いときで10匹近くをいっぺんに釣り上げることも可能です。
そんな釣って楽しく食べて美味しいキンメダイの特徴から釣り方やタックル、レシピなどを釣行記とあわせてたっぷり紹介します!
キンメダイの特徴
深海の舞姫にも例えられえるキンメダイは、キンメダイ目キンメダイ科の魚で、目が覚めるような鮮紅色の衣をまとった艶やかなスタイルと怪しく金色に光る目が特徴的です。
この目はほとんど光が差さない深海に生息するために必要な機能が詰め込まれています。
大きな金色の瞳の奥にタベダムと呼ばれる反射層があり、ここに光を集めてエサなどを見つけるのに役立てているのです。
若魚は水深100~250mの岩礁帯に多くいますが、成魚はさらに深い海へと生息場所を移し、浅い所でも200m以上、場所によっては500m近くある深海で生活をしています。
分布は太平洋岸では北海道の釧路沖から土佐湾にかけて、日本海側は新潟県の佐渡から九州北部まで生息しています。
キンメダイ属の仲間はナンヨウキンメやフウセンキンメがいますが、紀伊半島沖から土佐湾にかけてはフウセンキンメが多いといわれていますよ。
キンメダイの呼ばれ方
キンメダイはどの地方へ行ってもキンメやキンメダイで通用しますが、アカギとかアカギギと呼ぶ地方もあります。
おもな産地は、千葉、静岡、神奈川、高知、長崎などですが、伊豆半島の下田周辺が特に有名です。
下田では、大島周辺で一本釣りで釣り上げられた脂の乗った大型を地キンメやトロキンメと呼びブランド化して流通させています。
大型で鮮度のいいものだと1匹で7,000~8000円することもあります。
寿命は15年近く生きるといわれており、老成魚は50㎝を超える大きさになります。
旬は冬ですが、一年中あまり味が変わりません。
キンメダイを釣る時に必要な釣具
キンメダイは、大きな群れを作る魚で、ハリの数が15本とか20本も付いた仕掛けで狙うため、一度に10匹近くも釣れ上がることも珍しくありません。
こんなに深い海で、しかも一度に沢山の魚を釣り上げるのですから、道具立ても大変です。
オモリは300号とか400号を使うので、これに耐えられるだけの深海釣り用の竿を用意しましょう。
オモリ負荷は最低200号以上の竿が必要ですし、リールも8~10号のPEラインが800m近く巻ける大型のものでないと通用しません。
一度に沢山の魚が掛かったときは、どうしても取り込むときに仕掛けがもつれてしまうことが多いですし、それをほどいていると釣る時間が無くなるので、1回釣り上げるごとに仕掛けを交換することも必要です。
このため仕掛けは最低5組以上は用意しておく必要があります。
キンメダイ釣りは追い食いさせて多点掛けを楽しむ釣り
関西圏でキンメダイが狙えるのは、紀伊半島の南部と高知県の室戸岬周辺です。
なかでも和歌山県の田辺市には周年キンメダイを狙っている釣り船があるので、日帰り釣行も可能です。
そこで春うららの一日に、田辺市江川漁港を基地にしている乗合船でキンメダイ釣りを楽しむことにしました。
ポイントまでが遠いので、出船も午前5時過ぎと早く、まだ真っ暗な海を進むこと約1時間、ようやくポイントに到着しました。
水深は320~360mぐらいがキンメダイの場所で、さらに深い500mの場所ではアコウダイも狙えます。
まずは幹糸24号、ハリス16号の10本バリ仕掛けにイカの短冊のエサを刺し、船端に並べていきます。
当日の潮を見ながら船長が仕掛け投入の合図をしてくれるので、それまでは勝手に仕掛けを放り込まないのがこの釣りのルールです。
やがて船長から名前を呼ばれたので仕掛けを引っかけないよう400号のオモリを放り込みました。
このとき仕掛けを絡ませて投入に失敗すると、その回は1回休みになるので慎重に行いましょう。
投入から1分が過ぎ、2分、3分が経ってもまだオモリは着底しません。
400号のオモリでも5分近くたってからようやく道糸がふけ、オモリが底へ着いた合図が出ました。
素早くリールを4、5回巻いてオモリが底を叩く感触を確かめてから、道糸を張ってアタリが出るのを待ちます。
ひと流し目は竿に何の変化もなく流し終わりましたが、2流し目には、オモリが底に着き、糸ふけを取った瞬間に小気味のいいアタリが出ましたよ。
初アタリなのですぐにでも仕掛けを上げたいところですが、キンメダイ釣りは追い食いさせて多点掛けにするところに妙味があるので、慌てて巻き上げるのは得策ではありません。
底はさほど粗くないので、オモリを引きずらない程度にゆっくりリールを巻いて追い食いさせてみてください。
最初はコンコンと小さく当たってきますが、追い食いさせている間に次第にアタリが大きくなり、竿先が忙しなく震え始めます。
その様子を操舵室から見ていた船長が、そろそろ上げてもいいよと合図してくれました。
すぐに電動リールが唸りをあげ始めたが300mを超える深海から引き揚げるには、相当な時間がかかります。
まだか、まだかと逸る気持ちを抑えつつ海面をのぞき込んでいると、ようやく仕掛けの上部に付けたヨリ取りリングが姿を現しました。
そして、その下には数匹の赤い魚が垣間見えます。ドキドキしながらさらに仕掛けを手繰ると、深紅の魚が水面に浮きあがりました。
1つ、2つ、3つ、4つ。まだ下に魚が見えます。
そして6つまで数えたところで、ようやくオモリが姿を現しました。
型は平均35㎝ぐらいですが、中に1匹だけ40㎝近いものも混じっていました。
この日は8回仕掛けを下して、トリプルやフォースもあり、終わってみれば15匹の釣果。2回目のキンメダイ釣りでこれだけ釣れたら大満足と喜び勇んで帰路についきました。
田辺市江川漁港へのアクセス
交通=JR紀勢線紀伊田辺駅下車、タクシーで約10分。
車は近畿自動車道紀勢線の南紀田辺インターで出て稲成ランプの信号を右折、そのまま南下して会津川沿いの道を走り、江川漁港へ。インターから約15分。
キンメダイ釣りで使用したタックル
【ロッド】シマノ ディープチェイサー300-205
2m5㎝と使いやすい長さでオモリ負荷が最大500号もあるから、キンメダイだけでなくアコウダイにも使えるバットパワーがあります。
置き竿使用を前提に設計されているので、バット部分が短い分だけ扱いやすいのも特徴です。
【リール】シマノ ビーストマスター9000
さらにパワーアップしたギガマックスモーターを搭載し、ハイパワーとハイスピードの両方を実現した電動リールです。
最大巻き上げスピードは、毎分165mを誇る。ラインキャパも8号のPEラインが900m巻けるなど余裕の容量を誇ります。
【ライン】シマノ タナトル8
しなやかで強度がある8本よりのPEラインです。
キンメダイ釣りには8号を900mしっかり巻き込んでおきましょう。
キンメダイの美味しい食べ方やレシピ
キンメダイの煮つけ
キンメダイのウロコを落とし内臓をきれいの掃除してから体の両面に切れ目を入れ、ゴボウを添えて少し濃いめの味で煮つけます。
煮汁は醤油と砂糖、味醂だけで、落し蓋をしてしっかりアジがしみこむまで煮た方が美味しいですよ。
キンメダイの味噌漬け
3枚に下ろした身は腹骨と血合い骨を取り、食べやすい大きさに切ってから西京味噌を塗りガーゼに包んで冷蔵庫で寝かせておきます。
食べごろになるのは2、3日後です。焼くときに味噌がついていると焦げやすいので火加減に注意してください。
キンメダイの干物
小型のキンメダイが釣れたときは、干物にすると身がしまって美味しいです。
ウロコを取り2枚に開いたら、塩をしてから料理用のラップに包み冷蔵庫の中で乾燥させます。
食べるときにレモンかスダチを振っておくと、酸味が効いてさらにおいしくなりますよ。
キンメダイの美味しい食べ方やレシピまでご紹介しました。
キンメダイの旬は冬ですが、年中狙えて味も旬から引けを取らない美味しさです。
ぜひ釣り人の皆さんもキンメダイを釣り上げて、いろんなお料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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