釣りで使うソフトルアーは、釣具屋にしか置いてないと思ってませんか?でも、それは間違い。よく行くスーパーを見渡せば、そこには釣りでも使える食材が沢山!今回は、『こんにゃくワーム』の作り方と、実釣レポートを紹介。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・松浦)
こんにゃくワームとは
ルアー釣りを続けている多くの人が「自分で作ったルアーで、魚を釣りたい」と考えたことがあるはずだ。しかし、ミノーやクランクなどのハードルアーを作るのは、なんだか難しそう。
そう思って、ワームの材料や作り方を調べてみると、型を作り合成樹脂を溶かし入れて固めて出来上がり、たったこれだけ。これならできそうと、材料を買い揃えてみると、ワームを買ったほうが安いのでは?と気づく。
そんな挫折を味わったアングラーに勧めたいのが、こんにゃくワームだ。ブラックバスだけでなく、アジやメバルなどのターゲットも狙える。市販品と変わらずに使えるため、狙える獲物は幅広い。
こんにゃくワームのメリット・デメリット
メリット
1.【安価】
先ず、至上のメリットは、価格が非常に安い!スーパーでこんにゃくを買えば250gで100円ほど。こんにゃく1つで、30個程度のワームを作ることができる。1本あたり約3円!
2.【加工が安易】
二つ目のメリットは、やはりだれでも簡単に作ることができるということ!
型を作ったり、合成樹脂を溶かす必要なし!ナイフで好みの形にカットするだけ。お子さんが作成する場合は、代わりにハサミを使ってもOK。
3.【食べられる】
上記の通り安く簡単に作れて、万一失敗しても、こんにゃくなのでもちろん食べられるのだ。お子さんの自由研究にもお手軽でオススメ!
デメリット
こんにゃくワームは、「安い・簡単・食べられる」とメリット尽くしのように思えるかもしれないが、やはりデメリットも存在する。
1.【臭い】
生のこんにゃくは少し生臭いものだ。こんにゃくワームを触ると手がすこし生臭くなるため、こんにゃくの生臭さが苦手な人には、不向きかもしれない。
2.【腐る】
車内放置して、そのまま取り出すのを忘れていると数ヶ月後にドロドロになって悪臭発生源になってしまう可能性がある。釣行後は、冷蔵庫に入れて保存しよう。
3.【粉から作る場合は、危険性がある】
粉から作った方がコストは抑えられるかもしれないが、実は製作に危険が伴うので要注意だ。詳しくは後述する。
こんにゃくワームの作り方:初級者編
【材料】
・「板こんにゃく」 250g
手順
作り方はとてもシンプル!市販のこんにゃくを包丁やハサミで切って好みの形にする。好みの形に切り分けたら、食紅などを使って染色。カラフルなこんにゃくワームの完成だ。
※ワンポイントアドバイス
細かなところの加工を行いたい場合は、彫刻刀がオススメ。
こんにゃくワームの作り方:上級者編
材料
・こんにゃく粉
・凝固剤
・水
・ワーム型
手順
こんにゃく粉を水で溶かし練り込んで粘土状にする。粘土状にしたこんにゃく粉に水で溶かした凝固剤を入れてさらに練り込む。そこからさらに練り込んで出来たものを型に入れて少し寝かせ、茹であげれば出来上がり。
注意点
作成方法が難しく、材料であるこんにゃく粉は、あまり流通していない。こんにゃく粉自体に品質の基準がないらしく、ネット購入時には注意が必要だ。
粗悪品は皮膚に触れるだけでかぶれてしまい、間違って粉が目、口、鼻に入れば大変なことになる。しかし、少量のこんにゃく粉で大量に作れるのでコスパは最強。手袋、マスク等の保護具は必ず付けよう。シリコン等で型さえ作ってしまえば量産も可能だろう!
こんにゃくワーム実釣レポート
10月某日、スーパーで買ったこんにゃくを握りしめ釣り場へ。到着し、不慣れな手つきでダウンショットリグを作成。ナイフで切り、ミミズ状にしたこんにゃくをハリに装着。足元の水辺でこんにゃくを動かしてみると、市販のワームと比べても劣らない動き。
だが、足元でクネクネしているのはこんにゃく。釣れるかどうかと半信半疑になりながら1投目、2投目とキャストを続ける。
高い耐久度に驚き
10投目を越した辺りから「エサ持ちがいい」ことに気がついた。少しの衝撃でちぎれたりハリから外れたりしてしまうと思っていたが、そんなことはなかった。こんにゃくの耐久度恐るべし。その後、こんにゃくに感動しながら数時間粘ったがブラックバスを釣ることは出来なかった。
検証以前の腕の問題が・・
残念なことにブラックバスを釣っての検証はできなかった。エサ持ち、否こんにゃくワーム持ちの良さは申し分ないので、きっと魚を連れてきてくれるはずだ。
未知数な点としては、以下の3つだろう。
・こんにゃくワームの匂いが魚にどう影響するか
・ストラクチャー(障害物)への耐久度
・魚が掛かった時の耐久度
この記事を読んだバス釣りファンの方々、こんにゃくワームを使って是非ブラックバスにこんにゃくの味を味わわせてあげて欲しい。
<松浦/TSURINEWS・WEBライター>
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