せっかく釣った魚、できるだけおいしく食べたいというのは、釣り人誰しもが思うことだろう。そこで今回は、「脱水シートで水を切る方法」で刺し身がよりおいしくなるのかを検証してみた。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・中西)
脱水シートを試してみた
一口に刺し身をおいしくする方法と言ってもいろいろある。「釣った魚のしめ方」など釣れた魚の処理方法から、「おいしく持ち帰る方法」といった輸送方法、そして「しばらく保管して熟成させる」といった冷蔵庫での保存法、さらには「柵にした身から臭みを抜く方法」といった調理方法まで、結構果てしない。
今回は、そんな中から意外に見逃しがちな「調理法」をピックアップした。刺し身なんて切ったら終わりと思っていたら、「水で洗って塩をふる」、「塩でしめる」、「脱水シートで水を切る」とこれだけでも結構いろいろなおいしく食べる方法が見つかった。
どれも興味深い調理法であったが結構手間がかかるものもあるようなので、今回は一番手軽にできそうな「脱水シートで水を切る」方法を試してみた。
用意するのは柵どりした魚の身と脱水シート(ピチットシート)だけ。今回はガシラの身とブリの切り身で試してみた。
シートでくるんで2時間待つだけ
調理は(もはや調理と言っていいのか微妙だが)、まな板にシートをひき、切った身を並べる。身と身が重ならないようにくるんだら、冷蔵庫で2時間ほど寝かせるだけだ。
2時間後に取り出してみたところ、身がシートに張り付くような感じになっており、水っぽかった身から少し水分がなくなっているのが分かった。切ってみた感触はいつもの刺し身とそれほどかわらない。
結果は?
肝心の味はというと、ガシラに関しては味が濃縮されて歯応えが増したように感じた。普通に食べてもおいしいが、確実においしくなっているのが分かった。においについては、もともと臭みの少ない魚のため、大きな変化はないように感じた。
ブリに関しては、苦手な青魚特有のにおいが抑えられており、これだけでもかなりおいしい。また、水っぽさがなくなった身は、ブリッとした歯応えで、うまみも増したように感じた。
なお、ガシラの半身は軽く塩をして丸3日冷蔵庫で保管。生ハムとジャーキーの間くらいにして食べてみた。こちらはかなり水分が抜けた状態になっており、酒のつまみにはなかなかであった。
一度にいっぱい処理するのが経済的
結論としては、シートでくるむだけで結構味がかわるのが確認できた。ぜひ試して味の違いを実感してみてほしい。ただし、脱水シート自体が結構高いので、いっぱい釣って、一枚のシートでできるだけたくさんの魚を処理することをお勧めしたい。
<中西/TSURINEWS・関西編集部>
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