京都・網野浅茂川漁港から出船する丸田丸は、深場のメダイ、マダイからタイラバ、スーパーライトジギングなど、釣り人の要望に合わせて幅広いジャンルで出船してくれる、スーパー遊漁船だ。
網野沖は魅力満載!
「けっこう船によっては出船港から遠くまで走るけど、僕はこの網野沖での釣りを楽しんで欲しい。網野沖はそれだけ魅力いっぱいの海域なんで」と話すのは、網野漁港から出船する丸田丸の田末博之船長だ。
ライトな釣りにも注力
以前は深場でのテンビンによるメダイ、マダイ、青物に、完全フカセでのマダイ、青物狙い、浅場でのイサギは日中に加え夜釣りなどもこなす、エサ釣りでは実績の高い遊漁船だった。が、もっともっと船釣りを手軽に楽しんで欲しい…との観点から、浅場(=近場)でのライトな感覚でできる釣りにも力を入れ始めた。
現在は、自らが情報収集を行い、タイラバや流行のスーパーライトジギング(SLJ)などにも精通している。そのため、新しい釣り人層の開拓もできてきて、古くからの遊漁船ながら、若い釣り人の獲得にも成功している。
網野沖は非常に豊穣な海であり、四季を通じて多彩なターゲットが待っている。もちろん、冬場は荒れることが多くなり、思ったように出船できないこともあるが、それでも荒天の合間を縫って出れば釣果が期待できる。
丸田丸の釣り物
四季の代表的な釣り物としては、春のマダイ、青物、そして初夏から夏のイサギ、夏場の根魚、シロイカ(ケンサキイカ)などが挙げられる。
マダイ
オキアミを使用したエサ釣りでのマダイ狙いはイカリを打ってのカカリ釣りとなる。水温の低い季節は100m前後の深場でのテンビンズボ釣りがメインとなる。その後、水温の上昇とともに浅場へとやってくると、完全フカセで大型が釣れ出す、いわゆる乗っ込み期へと移行する。
マダイ狙いの場合、近年流行のタイラバ、ディープタイラバでも大型が狙える。こちらはドテラ流しでの釣りが主流。シーズン当初の4月ころは80m以深も深場からスタートし、徐々に浅場でも釣れるようになる。ディープタイラバの場合はヘッドは150g以上を用意しておきたい。
イサギ
網野沖の隠れた人気ターゲットがイサギである。特に産卵絡みの大型イサギが釣れる5、6月には、この絶品イサギを狙って足繁く通う人も多い。絶品の理由は脂の乗り。抱卵してでっぷりと肥えたイサギは刺し身はもちろん、塩焼きや一夜干しにして火を通すと脂があふれ出してくるほど。
イサギの釣り方はテンビンズボ、完全フカセ。イサギの場合は、シーズンの早い頃には日中にも大型が釣れるが、産卵期を経て夏場になると、夜釣りに分がある。夜の釣り方としては水深30~40mラインでのテンビンズボ釣り。
メダイ
網野沖は出港して数分で水深20~30mのポイントへ。そこからさらに10分少々沖へ走るだけで、一気に水深100m以上の深場へとたどり着く。この深場では冬場を中心に古くからメダイ釣りが盛ん。メダイは少々マニアックな魚で、ハマる人はとことんハマってしまう釣り物だ。
メダイの場合は大型はテンビン、中・小型は胴つき仕掛けでの釣りがメインだ。
青物
初夏のマダイが盛期に入るころ、マダイと同様に釣れるのが青物。その時々で回遊するサイズは種類が違うが、ブリ、メジロ、ハマチに交じり、ヒラマサもよく釣れる。青物もマダイ狙い同様、テンビンズボ釣りか完全フカセが面白いが、近年はスーパーライトジギングで狙う人もいる。
根魚
このエリアの代表的な根魚(=ロックフィッシュ)といえば、アコウ、クロソイ、アカメバルなど。元々、イワシなどの生きエサを使ってのノマセ釣りが盛んなエリアだが、夏には浅場で大型のアコウがよく釣れる。また、生きエサはなくても手軽な切り身のエサでも釣れるのが分かり、さらに手軽さが増した。
そのアコウなどを狙うのに近年、人気急上昇なのがタイラバ、スーパーライトジギングである。浅ければ30m以浅も狙うので、タイラバなら40g前後、ジグなら20g前後の軽いタイプも用意しておきたい。
シロイカ(ケンサキイカ)
京都府下ではケンサキイカのことを一般にシロイカと呼ぶことが多く、夏の丹後周辺の人気ターゲットである。例年6月から釣れ出し、長い年なら12月まで釣れる。以前は胴つきのスッテ仕掛けでの釣りがほとんどだったが、最近はイカメタルに人気がある。
丸田丸でのイカメタルは船をポイントにかけての釣りなので、潮が速い時のために鉛スッテは25号程度まで持参しておきたい。
独特なリレー便
丸田丸では夏場のシロイカシーズンになると、根魚も活発になるころから、夕方にタイラバやジギングでアコウなどの高級魚を狙い、日暮れからイカメタルでシロイカを狙う、リレー便も出している。出船時間等は船長に相談を。
丸田丸の設備
丸田丸は網野漁港の南奥倉庫前から出船する。乗船時には船のトモを護岸にピタリと付けてくれているので、荷物の上げ下ろしが非常に楽ちん。この辺りも船長の気配りだ。
以前からテンビンや完全フカセでの釣りを長年やっているため、トモのデッキが広く取ってあるのも特徴だ。デッキには大型クーラーや荷物をまとめて置いても問題なし。
また、近年はジギングやタイラバなどの釣り人が訪れることが多いため、自前のロッドホルダーも置いてくれている。キャビンはないものの、後方デッキでのんびりとポイントまで行くことができるのもうれしい。
また胴の間からミヨシ部分にかけても片舷4人ほどまでサオ出しができ、定員は8人まで。
料金システム
丸田丸は乗合船、仕立船ともに受け付けるが、乗合船は1人からでも出船OK。午前便、午後便、夜釣り便、ショート便などいろいろな出船スタイルがあるので、ターゲットや釣法などを船長に伝えれば出船時間などは提案してくれる。
乗合船(火、木、土、日出船)
出船時間は相談。料金は乗合船1人15000円、3人以上で1人13000円(エサ、氷別)。
乗合船(月、水、金)
3、4月の月、水、金曜日は午後便(13~17時)のみで、こちらは乗合船1人12000円で、2人から出船(エサ、氷別)
乗合船(1日便)
出船時間は相談で料金は乗合船1人18000円、2人以上で1人15000円(エサ、氷別)
ショート便(4時間)
出船時間は相談で、出港から帰港まで4時間の短時間コース。近場での根魚狙いなどに最適で、料金は乗合船1人10000円、3人以上で1人8000円。
仕立船(火、木、土、日)
出船時間は相談で昼釣りは4人まで40000円、夜釣りは4人まで50000円、各1人増し10000円。最大8人まで乗船可能。
仕立船(月、水、金)
3、4月のみの出船で、13~17時の午後便のみ。料金は4人まで30000円(エサ、氷別)
各便ともに女性と小学生以下は1000円引き。
レンタルタックルなど
レンタルタックルは電動リール付きと手巻きリール付きがあり、電動リールセットは一式3000円、手巻きセット一式1000円。
その他、ライフジャケット無料貸し出し電動配線はないものの電動リール用には車用のバッテリーを常備してくれているので安心。
また、各釣座にはマグネットプレートが敷かれてあり、長い仕掛けを使用する時も、ハリを引っ付けておくことで、絡みなどのトラブルを防止できる。
サオ受けも各釣り座に設置済みで、ヘッドは船長に言えば出してくれるのでサオ受けも持参不要なのだ。
アクセス
大阪方面からは中国道、舞鶴若狭道を経て、京都縦貫道、山陰近畿自動車道、野田川大宮道路で京丹後大宮IC(終点)で下り、国道312号へ。峰山町の長岡信号を右斜めに進み、県道17号で網野町へ。網野橋信号を左折して、網野駅前を右折し、道なりに進むと浅茂川漁港に出る。
<関西編集部/TSURINEWS>
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