メバルを釣るにはたくさんのシチュエーションがある。漁港や磯場、船からのエサ釣りなど多々あるので日本中で多くのメバルファンが各々冬場のターゲットとして楽しんでいる。今回はボートメバリングというカテゴリーに絞って解説を進めていくので、すでに経験済みのベテランの方も、これからチャレンジをもくろんでいる方にも目を通して頂ければ幸いだ。
ボートメバリングのポイント選択
今回、解説するエリアである関門海峡についてお伝えすると、4つの変化がある。
①満潮、②干潮、③西流れ、 ④東流れ。
さらに、この4つに潮回りの強弱が加わって関門海峡は無限にたくさんの顔を持つ。逆に変わらないのは、地形と水深だ。
なので、変わることのない地形による潮の動きや、流れ方を把握しておけば自ずとサオを出すエリアは決まってくる。
川でブラックバスをする方には、アウトサイドとインサイドによる変化と伝えれば安易に理解頂けると思う。
水流は強くなればなるほど、地形に対して内側は反転しようとする。それを反転流と呼び、その反転流を味方にボートメバリングを展開していくのが当船のスタイルでもある。
ボートメバリングのシーズンと水温
関門海峡のメバルのシーズンインは例年だいたい10月末辺りからルアーに反応を見せる傾向にある。しかし、平均サイズは非常に小さい。
また、その年の水温を考慮する必要がある。
なぜかというと、アジの存在と占有率に大きく影響するからだ。
特に今年の水温は12月に差し掛かる辺りでも生温く、アジの勢力が非常に強い。つまりルアーでメバルにアプローチすることが困難なのだ。
そんな状況では割り切ってボート・アジングに切り替えて楽しむのも大いにありだと思う。
そうこうしてるうちに、水温は下がり、アジとメバルの比率は同等からメバル側へと切り替わる。
その時期は魚たちにしか知る由もないが、恐らく12月中旬辺りと予想する。その時が来れば本格的なメバルシーズンになるだろう。
そのころのメバルはすでに産卵を意識している。いわゆるプリスポーンの状態だ。
産卵に向けてエサを積極的に捕食し、主にアミなどを好んでいる様子だ。従って捕食のレンジは表層である。
ここで付け加えておきたいのは、魚は常にボトムに居るというイメージが多いように感じるが、決してそんなことはなく、シーズンや潮によってレンジは上下している。
続いて、おおよそクリスマス辺りから産卵活動に入っている様子がうかがい知れる。
が、前シーズンでは春先まで抱卵状態の個体も時折確認できたので、関門海峡のメバルが一斉に産卵をスタートさせているとはいえないようだ。
しかし、前述した辺りからの産卵だと、正月も過ぎたころにはアフター個体が増えてくる。
アフターは人間に例えるなら、母親が赤ちゃんを産んだ直後と同じであり、体力も失い活発に動き回ることはしない。
各個体がどのくらいの期間体力がない状態かは断言できないが安静にしている。
ただ、やはりメバルも生き物であり、産卵で失った体力を取り戻すためにエサを食べないわけにはいかない。
釣り手側の都合で、あえてそんな個体を狙う必要はあるのか?と思うこともあるのだが、これはこれで、かなりゲーム性が高く、テクニックやタックルセッティングがモノをいうので、口を使わせた時の満足度は非常に高い。
こういった状況は、おそらく1月から3月上旬辺りまで続き、各個体は徐々に回復していく。
いわゆるそれがアフター回復期である(当船のガイド期間は4月末まで行うのでアフター完全回復も体験して頂けるはずだ)。
アフター回復の経過を確認する簡単な3つの確認事項がある。
1.ファイトのパワー感。
2.リアクション系やパニック系のアクションに好反応になり始めること。
3.強い潮流の中でドリフトするルアーにアタックし始めること。
それらの要素をしっかりと感じることで、メバルの生態を感じ、より大切に思えるはずだ。
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