「馬頭鯛」と書いて、バトウではなくマトウダイと読みます。
そう、体の中央に的のような黒斑があって、蛇腹のように伸び縮みする大口をした魚のことです。
ちなみに、広東語で馬頭(マータウ)と書くと、マトウダイではなくアマダイのことになります。
秋から冬にかけて旬を迎えるこの魚は、京料理には欠かせない食材のひとつです。
酒蒸し、昆布締め、西京焼きに椀もの、一塩グジの刺身や塩焼きなど、どれも素晴らしくおいしい一品ばかり。
今回はこのアマダイの絶品なおすすめ料理をご紹介します。
目次
- 京都ではグジと呼ばれている!
- アマダイは刺身もおすすめ!
京都ではグジと呼ばれている!
そういえば京都では、アマダイのことをグジと呼んでいます。
その語源は、屈頭角(くずな)から来たものだといわれています。
屈頭(くず)は、頭がこごむように変形しているといった意味で、「くず」がいつのころからか「くじ」になり、やがて「ぐじ」に変化したといわれています。
かつて、京の都では若狭で取れた「一塩グジ」がことのほか珍重されました。
そのわけは、味は豊かですが少し水っぽいグジに一塩して、一日かけて京へ届いたころにちょうど食べごろになったからだといわれています。
一塩グジとは、ウロコをつけたまま背中から二つ割りにして軽く塩をし、開いた身を閉じて一晩寝かせたものです。
これを強火の遠火で焼いて食べてるのを「若狭焼き」と呼んでおり、名産品のひとつに数えられています。
こんなツイートがありました!
アマダイの若狭焼き、からの骨皮湯漬け。至福。 pic.twitter.com/zvtvN2fTxv
— 平田 剛士 (@tsuyoshi_hirata) 2017年10月30日
アマダイは刺身もおすすめ!
また、アマダイは漢字で表すと「甘鯛」とも呼ばれる通り、身の甘さを実感するために刺身で食べてみるのもおすすめなんです。
塩は身を締めるだけでなく、身の甘さを際だたせてくれる名脇役です。
一塩グジをやや薄めにそぎ造りにし、そのままスダチをしぼって食べるのも悪くないですが、刻みネギに紅葉下ろしを添え、ポン酢で食べるのがまた乙な味ですよ。
ねっとりした身は、くどくない甘さと旨みを秘めており、ほどよく冷やした吟醸酒との相性も文句なしです。
ぜひあなたもアマダイ料理を楽しんでみませんか?
アマダイの捌き方の動画はこちら
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