宮川のアユトモ釣りで21cm頭に74匹 渇水の荒瀬を細かく攻めて連発

天候が不安定で急な雷雨で増水している河川が多いなか、岐阜県の飛騨方面は水況が落ち着いていた。飛騨市宮川町を流れる宮川(宮川下流漁協)は、解禁から1カ月がたって釣れ始めているという情報を得ていたので、7月10日に向かった。数釣りを楽しんだ当日の釣りの模様をお届けしたい。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・栃井千万人)

宮川のアユトモ釣りで21cm頭に74匹 渇水の荒瀬を細かく攻めて連発

宮川でアユトモ釣り

宮川町の西忍地区にある室田オトリ店に到着したのは午前9時ごろ。店主の話では、全体的に釣果は渋いけれど、打保駅から下流なら場所によって50匹以上の釣果があるので、足で釣れる場所を探してほしいとのこと。

オトリと入漁券を購入して向かったのは大瀬地区。打保駅より5kmぐらい上流なので店主の話とは違う場所だが、そのせいか釣り人はゼロで貸し切り状態。足で釣れる場所を探すことができそうなのでここに決めた。

宮川のアユトモ釣りで21cm頭に74匹 渇水の荒瀬を細かく攻めて連発ポイント図(作図:週刊つりニュース中部版APC・栃井千万人)

大瀬トンネルの旧道でトンネルの入り口と出口の中間になる場所に車を止めて準備する。雨予報だったが曇り空なのでカッパは着ないことにした。

車から川までの高低差は30mぐらいあるので、足元には十分注意して河原に出ると、水況は超渇水のチョロチョロの流れ。下流に荒瀬が見えたが、そこもオトリが入る状態だと思えた。

30cm級ニジマス大暴れ

午前10時前にスタート。まずは天然オトリを確保しようと、瀬肩のヨレに養殖オトリを送り出す。ひと流しで目印がものすごいスピードで上流に走ったがバレた。逆バリが外れてオトリは手元に戻ってきたが、水深が1mぐらいのわりに上層部でバレたことに違和感があった。

宮川のアユトモ釣りで21cm頭に74匹 渇水の荒瀬を細かく攻めて連発タックル図(作図:週刊つりニュース中部版APC・栃井千万人)

もう一度送り出すと、またもアタリ。オトリは上流に引きずり上げられていく。アユではない手応えに、さっきのアタリも渓流魚だったのだと確信した。水中イトは新品なので取り込めると思ったが、オトリがダメになるのが痛かった。瀬の中を2段3段と引きずり回され、取り込んだのは30cm級のニジマス。ハリをしっかり口にしていた。

宮川のアユトモ釣りで21cm頭に74匹 渇水の荒瀬を細かく攻めて連発スタートした瀬肩の上流(提供:週刊つりニュース中部版APC・栃井千万人)

少し離れた場所にリリース。再び瀬肩に戻り、オトリを交換して送り出したが、渓流魚が怖くて落ち着かないオトリ操作になったせいか、アユのアタリはないため、下流の瀬に足を運ぶ。いかにも本命ポイントの瀬なのに、ここでもアタリはなかった。

20cm級頭に連発

昼まで撃沈状態だったので、この場所で一番の荒瀬の正面まで足を運んだ。オモリ1号を付けて荒瀬の脇にオトリを沈めると、ドカーンとアタリ。18cm級の黄色いアユが掛かった。それをオトリに荒瀬の芯や対岸の脇、石へのぶち当たりと細かく攻めると、それまでの沈黙がうそのように連発。最長寸は21cmあった。

20匹ほど釣って荒瀬の落ちの淵まで来ると、そこでまたも渓流魚のアタリ。今度は赤茶色の魚体なのでイワナのようだ。サイズは40cmオーバーで、対岸の石に潜り込まれて動きがなくなった。なんとかオトリは回収できたが、ハナカンから下で切れたので仕掛けを張り直した。

74匹の数釣りに大満足

引き舟の中が35匹以上になったので、2つ目の引き舟を取りに行き、食事休憩を取った。そこから淵を越えてさらに下流に足を運び、再び荒瀬でオモリを使って連発。小さな落ち込みではオモリを外し、そこでも連発した。

宮川のアユトモ釣りで21cm頭に74匹 渇水の荒瀬を細かく攻めて連発瀬肩の下流(提供:週刊つりニュース中部版APC・栃井千万人)

午後4時に雨が本降りになり、もうやめようか迷ったが、スタートが遅かったので目いっぱい釣ろうと決意。2個目の引き舟がいっぱいになるまでやって終了した。

午後5時半にカウントすると74匹で、サイズは17~21cm。例年と比較するとややサイズダウンだが、数に満足して帰路についた。

<週刊つりニュース中部版APC・栃井千万人/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
宮川・大瀬トンネル付近
問い合わせ:室田オトリ店 TEL=090(6363)1091
この記事は『週刊つりニュース中部版』2022年7月29日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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